未知の目安箱を担っている若手役職者”ネクスト”の2人に今後の未知について語ってもらった。

"ネクスト”とは新卒から2期目の未知に入社し、現在は営業リーダーの木村 春陽さん、カスタマーサクセスリーダーの永田 凜乃さん2人を指します。"ネクスト”は代表の下方 彩純さんの構想から生まれ、メンバーが組織に対して抱える問題の解決や、メンバーの声をもとに経営層に提案する役割を担っています。組織の未来を支える2人に、”ネクスト”の誕生秘話や、活動内容、今後の未知についての考えを聞いてみました。


この記事は約6分で読み終わります。

ネクストの活動目的と活動内容を教えてください。

春陽:
現場でおきていること、メンバーが思っていることをもれなく声として経営層に伝え、解決していく相談役です。また、解決したほうがいい問題を組織として全員が当事者意識をもって発信し、解決していけるようにしていくことですね。

凜乃:
「みんなの”先輩を制度化”」し、経営層に言いにくいことを言えるような組織に変えることが目的ですね。

「Z世代のおしは身近な人が多いんだ。」と代表の下方 彩純さんが言っていたのが私はとくに印象的で、これまではアイドルなど遠い存在が憧れの対象でしたが、身近な人で「数年後こうなれる」くらいの存在が組織にいるのが大切だと。

また、裏テーマとしては組織的視点を私たちにもってほしいという期待だと思っています。いきなり執行役員となるよりネクストとして入ってもらい、ステップを踏んでほしかったのかもしれないなとも思っています。

ネクストがどのように誕生したのか教えてください。

春陽:
2023年6月頃、彩純さんにラーメン屋へ連れられ、「ネクスト」の構想を聞きました。ダイエットに力を入れていた時期だったので、目の前で彩純さんが美味しそうにラーメンをすするのを、よく覚えています(笑)。そのときにネクストの構想を聞いて、「すごくいいな、賛成!」と思いました。最初は、メンバーからの声を集めて経営層に提案する目安箱のような存在になってもらえたらという話でした。組織内では、実際に思っていることがあっても、忙しさやそもそも相談先が不明確であったり、経営層への遠慮があったりで、問題がそのままになってしまっている状況がありました。

凜乃:
私が彩純さんから直接聞いたのも同じ頃です。そして7月の予算合宿で、ネクストが発足することが決定しました。Value浸透を担う「染谷さん」という社内のグループも近いものとしてはありましたが、決定権が限られている状況に問題意識をもっていました。当時は、彩純さんと副社長である坂元 俊介さんだけしか組織課題を解決できていない現状がありました。役員に近い次の幹部候補として、組織を引っ張っていく必要性があり、それがネクストだと思ったんです。

ネクストで解決してきた課題はなんですか?

春陽:

そうですね。内容はさまざまですが、毎月実施している「締め会」の実施方法を取り決めたり、誕生月の人にはケーキをプレゼントしてみんなで食べるように決めました。また、ホテルの宿泊の申請費用など社員が出張の際に手続きがしやすいよう権限をもらいました。そのほかにも社内の制度に関することやメンバーからの質問相談に毎週答えています。

凜乃:

とくに時間がかかったのは、「加湿器をおきたい」という東京オフィスのメンバーからの声があり、対応をしたことですかね。お金がかかることは比較検討して承認をとらなくてはいけないので大変でした。最初は大阪と同じものならOKだと思ったのですが、「スタイリッシュな加湿器を探してほしい」という彩純さんのオーダーがあり、「スタイリッシュ、、、?」と頭を悩ませましたね(笑)。彩純さんには毎週加湿器の話題をあげていましたが、時間が経過するにつれて東京オフィスのみんなが風邪っぽくもなっていきました。最終的に何十種類もアルバイトさんに調べてもらい、容量・費用・加湿範囲の広さにわけて提出し、無事に決定しました。

ネクストに届いた印象に残っている社員の声を教えてください。

春陽:

未知には毎月実施している「ディープトーク会」という社員同士の1on1形式でなんでも好きなことを話し合う会があります。その形式や開催頻度について、「趣旨はいいと思うが、1対1は緊張してしまうから開催を検討してもらえないか」という相談を受けました。取り組み自体は良くても、個人的に1対1は負担だと。これまで賛成な人が多かったので、私自身もあまり気にしていなくて、組織としても当たり前になってしまっていました。ネクストがあったから、届いた声だと感じましたね。これは「染谷さん」という社内のグループに対応を依頼し、ディープトークに対してアンケートを実施しました。個人の希望や要望をメンバー全員からもらえるようにしました。

凜乃:

Googleフォームからメンバーの声を送ってもらっているのですが、とくに匿名で書かれる方は、表にはあまり見せていない主張の強い方がいるんだなという発見がありました。本当は聞けていない声、思っていることがある人もいるんだと感じ、組織のいいところだけではなく、不満の声もわかって良かったと思いました。

今の未知をどのように捉え、これからどうしていきたいですか?

春陽:

今の未知の状態は昔からいる身としてだいぶ良くなってきたと感じます。4年前の新卒の頃は組織とは言えなかったかなと思います(笑)。社員は家族、仲間、友達?のような存在だが、統制はとれていなかったし、組織を良くするための声をあげるようなことはなく、目の前の仕事でいっぱいいっぱいで、終わらせることに必死な印象でした。

今も忙しくはありますが、「ミッション・ビジョンに向かってなにができるか」をメンバーひとりひとりが考えています。当時はミッション・ビジョンを言える人やそのミッションやビジョンに至った背景を語れる人はほとんどいませんでした。

今後目指しているのは、ネクストの「消滅」です(笑)。

言いたいことが言い切れない、もやもやとしたものを抱えたまま、消化不良にしてしまうのは組織として不健康で、そのままにして退職になるという状況もなくしていきたいと思います。ただ、最終的にはネクストがなくても自分たちで解決できる組織が理想です。全員が「組織としてどうすればいいか」を部署内、部署間で話し合い、建設的に解消していける組織になっていきたいと考えます。なんなら言わなくちゃ気持ち悪いと思えるくらいに。

そのためにまずはメンバーに発信することに価値があるという実感をもってもらいたいです。もやっとしたことを伝えてもいいことがないと考えるのではなく、伝えたことがきちんと反映されたとメンバー一人ひとりが思えるようにしていきます。そして仮に反映されなくても、その理由がわかることも徹底していきたいです。もやっとしたことを伝えて成功した実感をもち、「ネクストに言わなくても〇〇さんに言えばいい。」という組織になれるよう働きかけていきます。

凜乃:

現在の未知は組織力が物凄くついてきていると感じます。部署同士のつながりを感じることが以前は少なかったですし、「そっちの部署で解決してよ」という空気が多々ありました。今は組織の問題は自分の問題として捉え、発言する人が増えたように感じています。

今後ステップアップしたいと思うのは、現在の横のつながりをもった状態で、「組織全体が成長しなくてはいけない」ということです。利益や生産性、数字につなげられるように各々が動き、組織に対し提案をしていく必要があると考えます。「もっとこうしたら利益率がのびる。」「こうしたら採用がうまくいくのではないか。」など組織視点の提案ができるようになればいいなと思います。現状は身の回りの悩みや課題が多く寄せられていますが、フォームにも組織視点でのアイデアが増えていくと嬉しいです。経営の観点はもちなさいといってもてるものではないと思うので、メンバーそれぞれが考えるクセを作れるようにネクストとして動いていきたいです。