【例文付き】退職の際の挨拶や当日までの流れを解説 作成日 : 2020.09.29 / 最終更新日 : 2020年10月22日 第二新卒の内定後 Tweet 会社を退職すると決まれば退職届を出せば終わりというわけではありません。退職をする前には順序というものがあります。しかし、退職の流れを会社の人には聞きにくいものです。今回はこれから退職をするという方に向けた退職までの一連の流れを紹介します。 退職当日は会社の人と会社で会う最後の日です。これまでお世話になった人たちに感謝を伝える最後の場にもなります。「一緒に働けて良かった」と思ってもらえるようにマナーを心得ておきましょう。 この記事は約8分で読み終わります。 目次1 退職当日の流れ2 【例文付き】当日にする挨拶のコツ3 退職日までに行う準備4 まとめ 退職当日の流れ まずは退職当日の流れについて紹介します。退職当日に悪い印象を残して会社を去ることのないように気を付けましょう。 午前中(出社時、仕事時) 会社の人たちと最後に顔を合わせる最後の朝です。最後の日ですのでいつもよりも数本早い電車に乗り、早く出社しましょう。そして会社の人と顔を合わせたらきちんと「おはようございます」と朝の挨拶もします。 出社した後デスクに着いた後、直属の上司に声をかけ引継ぎ業務の有無を確認し、業務にあたりましょう。直属の上司の忙しくないタイミングを見計らい、これまでの感謝を伝えましょう。 また退職する際はお茶菓子をお世話になった同僚や上司などに配るのがマナーです。ひとりひとりに配りひとことずつ何か伝えるのが理想ですが、従業員数が多く難しい場合は目のつきやすい場所にお菓子を置いておくと良いでしょう。配るお菓子は長持ちしやすいもの・個別包装しているもの・内容量の多いものがおすすめです。 もし以前に退職した人がお菓子を配っていたのであれば、それを思い出して参考にしてみると良いでしょう。 午後(手続きや挨拶回り) 午前中に引継ぎ業務などを済ませていればあっという間に午後の時間になります。午後からも忙しくなりますので気を引き締めていきましょう。 午後からは手続きが行われるでしょう。退職手続きは借りていた備品の返却や必要書類の提出、必要事項の記入などを行います。事前に総務課から必要書類の説明があると思いますので忘れることのないように準備をしておきましょう。 夕方近い時間が近くなればデスク周辺の掃除を行います。次に自分が使っていた席に座る人にとって快適に仕事がしやすいように入念に掃除をしましょう。周囲はまだ業務中ですので周りの邪魔にならないようにスピーディかつ丁寧に行いましょう。 就業時間近くなれば、最後に今までお世話になった同僚や上司に退職のチャットかメールを送りましょう。もちろん直接話せるタイミングがあれば、口頭で感謝を伝えましょう。 終業時(挨拶) いよいよ退勤する時刻です。終礼のある会社の場合、スピーチを求められることが多いです。土壇場でスピーチをするのは内容が出てこなかったり、詰まってしまうことがありますので、事前に準備をしておきましょう。 もし終礼のない会社の場合、退社する前にその会社の役職者に個別挨拶をしましょう。 【例文付き】当日にする挨拶のコツ 前項で退職の挨拶に触れてはいましたがどのような挨拶が良いのかわからないという方もいるのではないでしょうか。 そこで退職の挨拶のコツを紹介します。コツを押さえれば言葉に詰まることなくスムーズに退職の挨拶ができるでしょう。 押さえるべきポイント 退職の挨拶をする上で押さえるべきポイントは3つあります。以下のポイントは必ず押さえておきましょう。 批判的・ネガティブな内容は控える 退職理由は各々異なっているものです。中には会社への不満や不信感、ネガティブな理由で退職を決めた人もいるでしょう。思うところがあるかもしれませんが、それをそのまま挨拶の内容に含めるのは控えましょう。お互いが気持ち良く別れを迎えられるよう感謝の気持ちを伝え退職しましょう。 ゆっくり丁寧に話す 退職の挨拶は滅多にするものではないのでどうしても緊張してしまいます。緊張しながら話してしまうと早口になってしまい、上手く話せず相手に内容を伝えることができません。深呼吸して心を落ち着け、ゆっくり丁寧に話すことを意識しましょう。 簡潔にまとめる 退職の挨拶をする場合、内容がまとまらず長くなってしまうことがあります。そうなってしまうと聞き手にとって「何がいいたいのかわからない」「ただただ話が長い」というような悪い印象がついてしまいます。 スピーチをする場合3分以内に内容を収めるのが理想的です。スピーチの内容は簡潔かつわかりやすい内容にしましょう。 退職挨拶の例文 退職の挨拶は状況に応じて使い分ける必要があります。シーン別に紹介します。 エピソードを盛り込んだ例文 同僚や直属の上司とは仕事で深く関わる存在です。そのような人たちに送る退職挨拶はエピソードを交えてみてはいかがでしょうか。当時の状況を思い出し懐かしむことができるでしょう。ランチや送別会などで、自分と密接に関係のある人だけの集まりの場合に使うことのできる例文です。 ・例文 「本日は私のためにこのような場を設けていただきありがとうございました。 この度本日(当日でない場合退職する日付)をもちまして退職することとなりました。 以前の〇〇のプロジェクトでは納期が迫っており非常に苦戦しておりましたが、皆様のサポートがあり無事達成することができました。一時はどうなることかと思いましたが、今となっては私にとっていい思い出です。 このような恵まれた環境で皆様と働くことができ私は大きく成長することができました。 これから新たなステージに挑戦することになりますが、ここで得た経験を活かし今後も頑張りたいと思っております。これまでありがとうございました。」 働いていれば業務で心に残ったエピソードがあるのではないでしょうか。エピソードの中に一緒に働いてきた人たちへの感謝もあわせて伝えることができれば、相手にとっても心に残るはずです。 みんなの前で挨拶する場合 終礼など大勢の人の前で挨拶する場合は手短にスマートに済ませると良いでしょう。 ・例文 「本日をもちまして〇〇(社名)を退職することとなりました。 入社から本日にかけて大変お世話になりました。これまで培ってきた経験、皆様に指導していただいたことを自身の糧にして今後も頑張っていきたいと思います。 最後になりますが、今後の皆様のご活躍を祈念しております。これまでありがとうございました。」 退職する旨、これまでお世話になったことに対する感謝、お世話になった人たちへのエールを簡潔にまとめている例文です。長くもなく短くもない簡潔に伝えたいことを伝達できる例文ですので是非参考にしてみてください。 メールの場合(社内) 会社によっては社内で一斉に送る会社もあるでしょう。普段自分とは関わらない人へも送る内容ですので失礼のないよう送りましょう。 件名:退職のご挨拶 本文:お疲れ様です。〇〇課の●●(氏名)です。 この度、今月末をもちまして株式会社△△を退職する運びになりました。 これまで私がこの会社で今日を迎えることができたのも、皆様の支えがあったからこそと考えております。 今後も株式会社△△ならびに、皆様のご活躍を祈念しております。 今日まで大変お世話になりありがとうございました。 取り急ぎメールでのご挨拶で失礼致しました。 ●●(氏名) メールの場合(社外) これまでお世話になった取引先のお客様やその会社にも退社の挨拶メールを送りましょう。もし担当しているクライアントの場合、後任の社員の名前もあわせて伝えましょう。 件名:退職のご挨拶 本文:〇〇様 お世話になっております。株式会社△△の〇〇です。 早速ではございますがこの度株式会社△△を退職することになりました。 在職中は大変お世話になりました。 私の後任は〇〇が担当致します。 後日改めて後任の〇〇がご挨拶にお伺い致しますので、宜しくお願い致します。 最後にはなりますが、〇〇様のご健康とご健康をお祈りするとともに、〇〇会社のご発展を心よりお祈り致します。 これまでありがとうございました。 退職日までに行う準備 退職の意思がかたまったら早めに行動をして希望日に退職できるように準備をしましょう。直前に退職する準備を始めてしまうと、引継ぎや業務の進捗にも影響が出てくるので、周囲の人の迷惑になってしまうので、準備は必ず早めにしましょう。 2~3ヶ月前 退職を決めたら2~3ヶ月前から準備をする必要があります。まずは就業規則を確認し、退職手続きで行うことを確認しましょう。会社によって就業規則が異なるものなので、退職手続きも変わります。 退職手続きを確認した後は直属の上司に退職する旨を伝えましょう。重要なことなのでメールやチャットで伝えるのではなく、空いたタイミングを見計らって対面で伝えましょう。上司に退職したい希望日を伝え、それに合わせて有給の消化ができるよう出勤日の調整をしましょう。 1ヶ月前 退職希望日の1ヶ月前には退職届を提出しましょう。 2~3ヶ月前に退職する旨を上司に伝えておけば、後任者も決定しているはずです。後任者が決定していれば、後任者の引継ぎ資料を作成しましょう。引継ぎ資料はあなたが退職した後、スムーズに仕事を進めるために必要な書類です。記載内容は取引先の連絡先や情報、業務の進め方などです。 2~3週間目 2~3週間前には取引先に退職することの報告、後任者の紹介を兼ねて会社に伺います。会社への訪問が難しい場合は、先述した社外の人へのメールの送り方を参考にし、退職する旨の報告をしましょう。 また退職手続きの書類などの受け取りもこのタイミングに行っておきましょう。 まとめ 退職日当日に気まずい思いをすることなく円満退職するには、早い段階から準備し当日に備えましょう。退職日当日は、午前中から退社するまで挨拶や手続きなどがあるので一日中大忙しです。また、当日はお世話になった会社の人と一緒に仕事ができる最後の日でもありますのでその一瞬一瞬を大事にしましょう。 シェアするツイートする