第二新卒は、企業から嫌厭されやすい?門前払いされず転職を上手に乗り切るコツとは 作成日 : 2020.07.31 / 最終更新日 : 2020年10月22日 第二新卒の転職準備 Tweet 「第二新卒の就活は不利なのか」「門前払いされるのではないか」そんな風に不安に思っている人も多いでしょう。第二新卒は企業側からするとどのような見方がされているのでしょうか。また、第二新卒が強みとなるのはどのようなところか、門前払いされないためにはどうすれば良いのか解説していきます。 この記事は約6分で読み終わります。 目次1 第二新卒の転職市場での強みとは?2 第二新卒が門前払いされないためには?3 まとめ 第二新卒の転職市場での強みとは? 第二新卒は果たして転職市場でどのような立ち位置なのでしょうか。企業からするイメージを紹介します。 第二新卒はポテンシャル採用 第二新卒は新卒者よりも実務経験があるため、採用されやすいのではないかと思われがちです。しかし、実際には業務における経験は重要視されないことも多いです。それはなぜでしょうか。 転職では経験の多い人ほど即戦力にはなりますが、企業側からすると扱いにくいかもしれないという懸念があるのです。経験のある人ほど、仕事にこだわりをもっています。良いところではありますが、前職の企業に染まっていてなかなか順応できない可能性もあるのです。そのような理由から、経験の多い人は敬遠されることがあります。 どのような面において第二新卒が優遇されやすいのかというと、それは社会人マナーです。新卒は社会人マナーの基本から教えていかないといけません。しかし、第二新卒はある程度社会人マナーが身に付いているので、業務外の基本的なことを教える時間が必要ありません。余計な時間を省くことができるのです。 実際に、第二新卒を採用する企業は増えています。 新規学卒者採用枠で既卒者を募集した企業は2010年には約50%だったのに対し、2019年には約70%と、第二新卒の需要が伸びていることがわかります。 参照:https://www.mhlw.go.jp/content/11801000/000634510.pdf 第二新卒は大企業に嫌厭されやすい? 第二新卒は大企業では嫌厭されやすいのではないかと不安に感じる人もいるかもしれません。確かに第二新卒というと、「ネガティブな理由で辞めたのではないか」「またすぐに辞めるのではないか」など良くない印象をもつ企業もあります。しかし、大企業でも内定されている人は実際にいます。自分を最大限アピールすることができれば、第二新卒でも大企業から採用されることが十分にあるのです。 そもそも大抵の大企業では、辞める人が少ないために求人自体は少ない傾向にあります。しかし、人手不足の大企業も存在します。「人手不足=人が辞めている」ということではなく、人材の定着率が高い会社だからこそ、若手が足りずに人手不足となっているのです。 そのため、「採用に困ってるホワイト企業」を探すと良いでしょう。 目次へ 第二新卒が門前払いされないためには? 第二新卒が門前払いされないためには、どのような工夫をすれば良いのでしょうか。 転職理由は前向きに! 第二新卒の悩みはネット掲示板などでも度々投稿されています。 例えばYAHOO!JAPAN知恵袋には、このような投稿がありました。 “【質問】 第二新卒は企業からしたらやはり門前払いでしょうか。 新卒で就職をし、1~3年未満で退職した人を第二新卒と呼ぶそうですが、早期に退職した人は印象が良くないですよね? 就職難で希望 の仕事に就けず、内定をもらった企業がブラックであったりと早期に退職する人は多いようですが、やはり企業からしたらゆとり世代で採用してもまたすぐ辞めるだろうと思われているだけなのでしょうか。 【回答】 転職経験者です。 ・転職する目的 ・退職した理由 ・会社の志望動機 3つとも、一見すると表現は違います。 が、芯は同じであるべきことです。 芯をしっかり固めることが、キャリア・ビジョンを描くファーストステップです。 退職を考える前に、「芯」をしっかり持ってください。 そして、退職前に、いくつか採用面接を受けてください。 あなたの「価値観」及び「芯」とマッチする企業に巡り合うまで、粘り強く・・・。 幸運を祈る!!” 引用:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11103865291 この回答のとおり、第二新卒が転職するうえで大事なのは転職理由です。 第二新卒の転職を成功させるためには、転職する目的や理由をしっかり固めておかなければなりません。では、それぞれの項目について解説していきます。 ・転職する目的 転職する目的は何なのかをはっきりさせましょう。 自分がこれからどんなことをしたいのか、転職によって叶えることができるのかなどを考えておくことが重要です。 目的を明確にしておくことによって、面接でも採用担当者に向けて、ブレることなく受け答えすることができるでしょう。 ・退職した理由 これは必ずといって良いほど聞かれる質問です。前職を短期間で退職しているのはなぜか、採用側は重要視しています。「うちもすぐ辞めてしまうのではないか」と不安に感じているからです。 実際に退職した理由は、ネガティブなものが多いかもしれません。しかし、ネガティブな理由を話して採用されることは難しいので、ポジティブな理由に変えましょう。 注意すべきなのは、会社のせいにしないことです。「残業が嫌だった」場合、「もっと効率的に仕事がしたい」というように前向きな発言に変換しましょう。 また、退職理由と志望動機に一貫性をもたせることが大切です。自分の夢を前の会社では叶えることができなかったと熱意を伝えると良いでしょう。 ・会社の志望動機 前述したとおり、退職理由と志望動機が矛盾しないようにしましょう。 志望動機でもっとも大切なことは熱意を伝えることです。「採用されたらやりたいこと」をアピールしましょう。企業の魅力ばかりを語ったり、前職への不満を話したりしてはいけません。そのうえで、「○○を任せたい」など依頼されるようなことがあれば、前向きに「ぜひ、やらせてください」と返事をすると良いでしょう。 新卒との差別化をしっかり伝える 第二新卒は新卒との差をどんどん伝えていきましょう。 まず、どんな企業でも必ずアピールできるのは、一度社会人を経験していることです。 ビジネスマナーなど基本的な知識があるため、ゼロからの教育が必要ないところは企業にとって、とてもプラスな面です。 更に過去の実績も伝えることができると、なお良いでしょう。短い期間であっても、社会人として仕事をしていたのですから、ひとつはアピールできるところがあるはずです。 小さなことでも良いので、自分が頑張っていたことを伝えましょう。教えられたことだけでなく、自分なりに工夫したことを話せると評価はさらに高まります。 目次へ まとめ 今回は、第二新卒で転職を考えている人に向けて、どのような企業を選べば良いのか、転職を成功させるにはどのような対策が必要かについて解説しました。 第二新卒は決して門前払いされるような対象ではありません。 しっかりと対策をして臨めば、問題なく採用されることでしょう。 シェアするツイートする