実は第二新卒で未経験職業種へ転職している人は8割!第二新卒が未経験でも入りやすい業界とは

「新卒で入社した会社だけど、もう退職したい…第二新卒だし、まだチャンスはあるはず。この職種はもうイヤだから、違うところがいいなぁ…」

「転職先の業種にこだわりはないんだけど、転職活動で大変な思いはしたくないし、入りやすい業界ってどこかなぁ。今後の成長が期待できる業界だと、将来安定するかも!」

第二新卒として転職活動を始めようとするとき、どんな業界・職種で働くのかは応募先企業を決めるうえで、とても大切な要素のひとつです。これまでの業務で大変な思いをしている場合は、職種や業種を変えて働いきたいと思うこともあるでしょう。

そこでこの記事では、以下のことをくわしく解説します。

・第二新卒が今とは異なる職種や業界へ転職できるのか
・転職先として魅力のある、今後の成長が期待できる業界や求人の多い業界
・仕事をしながら転職するコツ

あなたの転職活動に役立つ情報なので、ぜひ最後までお読みください。

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第二新卒は異職業に転職しやすい

さて、第二新卒のあなたが知りたいことは、「そもそも第二新卒は異業種に転職しやすいのだろうか」ということでしょう。結論からいうと、転職しやすいといわれているので、安心してください。

では、どうして第二新卒は異業種に転職しやすいのでしょうか。

なぜ第二新卒は異職業・異職種に転職しやすいのか、その要因とは

第二新卒が異職業・異業種に転職しやすい理由は「ポテンシャル・入社意欲や仕事へのやる気を重視して採用される傾向が強い」からです。その理由は、採用側の第二新卒を求人している意図から読み解くことができます。

・即戦力を求めているのではない
・新卒と比較すると、育成にコストがかからない
・社会経験が少ないので、柔軟で適応力が高い
・社風にもなじみやすい

ここから読み解けるのは、すでにビジネスマナーを身に付けていて、柔軟に採用企業の仕事や会社そのものになじんでくれる人材がほしい、ということではないでしょうか。

第二新卒の定義に決まったものはありませんが、学校卒業後3年以内くらいを指す場合が多いようです。この時期の人材なら、新卒よりは基本的なビジネスマナーが身に付いているでしょう。採用側は一から教える必要はないため、育成にかかる費用や時間のコストは少なく、手間も軽減できるメリットがあります。

また、採用側は柔軟性がなく、指示に従わない人材を採用できません。上司や先輩の指導や指示をきちんと聞くことができ、前職でのやり方にこだわることなく新しい職場に合わせて働ける柔軟性のある人を希望しています。その柔軟性から、採用先の社風になじみやすいだろうと見てもらえるのも、第二新卒ならではの特権です。

第二新卒は転職で一番異職業・異職種にを選択しやすい時期

第二新卒が最も異職業・異業種へ転職しやすい結果は、データにも表れています。

転職サイトマイナビ転職が2017年に行ったアンケート結果によると、20歳から27歳で直近1年以内に転職した人100名のうち、業種・業界をともに変更して転職した人は61%、職種のみ・業種のみ変更した人はそれぞれ10%いました。

つまり、合計すると8割以上の人が未経験の職種・業界への転職をしていることがわかります。第二新卒の年代にあたる人たちがこれだけ前職と異なる仕事就けたことからも、即戦力としてではなく、将来性を見込まれて採用されていることが読み解けるのではないでしょうか。

伸びやすい業界・入りやすい業界をそれぞれご紹介!

「できれば転職で苦労したくない。転職活動は早く終わらせたいな」と考えている人も多いでしょう。

ならば、未経験でも転職しやすい業種を知ることは転職への近道になるのではないでしょうか。「入りやすそう」「伸びやすそう」という視点で業界や業種を知り、そこから掘り下げてあなたに合った企業を見つけるきっかけとしましょう。

未経験を広く受け入れている業種

ここでは、未経験を広く受け入れている業界とその理由を解説します。

IT業界

インターネットを使ったサービスやその関連事業は今も急速に拡大しており、慢性的な人手不足です。未経験者であっても、その将来性を買う「ポテンシャル採用」で積極的に求人しています。

製造業界

工場のライン製造であれば、業務のマニュアル化と分業が進んでいるため、工程を覚えれば作業が比較的容易といわれています。そのため、特殊なスキルを持っていない未経験者の応募も受け付けています。

接客業

宿泊・飲食・販売など、接客担当者は慢性的な人手不足で、求人は豊富です。接客業でもマニュアル化が進んでいるので、研修後にすぐ業務に取り組みやすい環境が整備されているといえます。

運輸業

トラックなどの配送ドライバー、タクシードライバーは慢性的な人手不足です。そのため、運転免許があれば転職しやすい業界といえます。とくに大手企業であれば、福利厚生などの待遇が良い点が魅力でしょう。

専門商社

取扱商品が限られているので、入社後に業界知識を身に付ければ未経験者でも仕事がしやすいといわれています。営業職の求人が多いため、ビジネスマナーがあることは重視されるでしょう。

自動車メーカー

自動車メーカーも未経験者を求人している業界のひとつです。とはいえ求人のなかには、全くの未経験では難しい職種があります。なぜなら、技術開発のためのIT人材を求人している企業が増えているからです。ITエンジニアや理系大学出身者であれば、業界未経験でもニーズがあるでしょう。

伸びやすい業界

「伸びしろがあり、今後ますます発展が期待できる業界で働きたい」という、将来性のある成長業界はどんなジャンルなのでしょうか。

IT業界

AI・AR・VR・スマホ決済など、さまざまなIT技術が私たちの生活に無くてはならないものになりました。IT業界の市場規模は技術の発展と同時に拡大し続けており、今後も成長が期待されています。

ドローン業界

労働人口の減少が進み、企業や自治体でのドローンのニーズは高まっているようです。例えば農薬散布、高所作業、荷物の運搬などでは一部実用化、またはそれに向けた実験が始まっています。

農業や設備点検、物流以外のあらゆる分野でもドローン活用の場面は、今後拡大すると予想されています。

エンタメ業界

動画やライブ配信サービス、AR・VRを活用したサービス、スマホアプリやeスポーツ、キャラクタービジネスなど、さまざまなエンターテインメントコンテンツが、今後もさらに拡大していくと予想されています。

ネット広告業界

モバイル広告や動画広告の成長によって、引き続き市場拡大が続いているようです。また、今後は事業強化に向けた合併や業界再編が進む可能性も予測されています。

農業界

生活に欠かせないこと、日本の農林水産物や食品の輸出額が増えていること、世界人口の増加によるニーズ増といった理由から、農業にも今後の発展が期待されています。

農業系の企業には、農産物の生産をする企業とアグリビジネスをする企業の2種類があります。前者は田畑で作物を育てる、施設で動物を飼育するなどして出荷することが主な仕事です。後者は、商社・種苗・農機・飼料など、農業に関連する事業をしている企業です。

福祉業界

日本の少子高齢化が進むなか、介護・福祉関連業界では介護の担い手となる人材の不足が続いています。今後は、介護ロボットなどのIT活用による効率化が進むでしょう。それにともない、介護職以外の新しい職種が増える可能性があります。

まとめ

今回は、第二新卒が転職するときにこれまでと違う職種や業界へ転職しやすいのか、伸びしろがある業界、転職しやすいと考えられる業界について解説しました。

多くの第二新卒者が、今までと違う業界や職種への転職を成功させています。あなたがもし、「今の仕事とは違うことがしたい」「本当は別の業界で働きたかった」という気持ちを持っているなら、転職活動を始めませんか。あなたに合った、ステキな転職先を見つけるチャンスが、きっと今です。