第二新卒の平均年収は!? 年収が高い企業に勤めるためにやるべきこと 作成日 : 2020.05.31 / 最終更新日 : 2020年10月22日 第二新卒の転職準備 Tweet 新卒で入社した会社を辞めて転職したいと思う理由はさまざまですが、同業他社の同じ学歴やスキルを持つ社員と比較して給与が低いことも辞めたくなる原因のひとつです。 第二新卒では年収が下がるといわれますが、実際のところどうなのでしょう。第二新卒の平均年収と、年収が高い企業に転職するためのポイントをこの記事では紹介します。 この記事は約5分で読み終わります。 目次1 第二新卒の平均年収はいくら?2 年収アップの方法3 まとめ 第二新卒の平均年収はいくら? 年収を理由に転職をしても、転職によって年収が大きく下がってしまったのではあまり意味がありません。業種や職種によっても変わってきますが、第二新卒の平均年収はどのくらいが目安なのでしょう。第二新卒の平均年収についてここでは取り上げます。 第二新卒平均年収 年齢でいえば、第二新卒は20代前半、特に25歳くらいまでを指します。業界や会社の規模によっても変わってきますが、第二新卒の平均年収は、だいたい250万円前後です。月にすると20~22万円程度となります。 ちなみに、厚生労働省の賃金構造基本統計調査では大学卒の初任給が約21万円(男女計)となっていますから、第二新卒と新卒とでは、そこまで年収に差はありません。 出典:「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/19/01.html) 年収が下がるのが当たり前 第二新卒の平均年収を紹介しましたが、新卒(大卒)の初任給と比較するとあまり大差がなく、ほとんど一緒であることがわかります。 これは、第二新卒といわれるように、企業が中途採用枠で採用せずに、ほとんど新卒と同じような扱いで採用するためです。中途採用のように実力重視でなく、第二新卒はポテンシャル採用といって将来の成長を期待して採用するため、ほぼ新卒のようにカウントされます。 第二新卒の転職者はだいたい会社に入って1~3年目で昇給により年収が上がっている可能性がありますから、第二新卒で転職すると新卒扱いにより年収が下がってしまうことがあるのです。 “第二新卒では年収が下がるのが当たり前”といわれるのは、このように新卒と同等に給与が決まることにあるのでしょう。 また、企業が第二新卒を新卒と同じ扱いにしていない場合であっても、転職によって年収が下がることがあります。大企業を中心に、年功序列で給与を決めている会社が多いためです。 既存の社員との不公平感をなくするために、第二新卒の年収は通常の2年目3年目の給与より低く設定されることもあります。 年収アップの方法 第二新卒の転職は年収が下がることが多いといいましたが、必ずしも下がるわけではありません。人によっては年収が上ることもあります。年収を上げるには、現状の給与と同業他社とを比較して、自分に合った形で転職を決めることです。 それでも年収アップさせたい 第二新卒の転職で年収を上げるにはどうすれば良いのか、5つのケースに分けて年収アップの方法を紹介します。 ■転職前の給与水準がもともと低い場合 転職前の給与水準がもとから高くない場合は、第二新卒でも転職することによって給与が上がることが多いです。年収の上昇と合わせて、雇用条件も良くなる可能性があります。 しかし、若い人材確保のために第二新卒の基本給を上げているケースもゼロではありません。転職前よりも給与が高くなるといってすぐに飛びつかず、30代以降の給与の伸びはどうか冷静に確認してから転職することをおすすめします。 ■未経験でも給与水準の良い業種や職種への転職 第二新卒は、良い意味で中途のように会社の色や職に染まっていません。これまで勤めていた業種や職種にとらわれず、思い切って別の業界や職種に転職することもできます。転職による年収アップを期待するなら、未経験でも給与水準の高い業種や職種を選びましょう。 年収の高い仕事の例には、銀行や保険などの金融系、システムエンジニア系、不動産やコンサルタント、機械メーカーなどがあります。成績次第で年収に差が開きますが、インセンティブによって大幅な年収アップが期待できる営業職も苦手でなければ狙いどころです。 ■一般の経験者採用枠での転職 第二新卒だからといって、第二新卒を対象にした求人に応募する必要はありません。広い意味で第二新卒も経験者なわけですから、一般の経験者採用枠で転職することもできます。 経験者採用枠で転職するメリットは、第二新卒に多いポテンシャル採用でなく、経験やスキルも見てもらった上で年収が決まることです。交渉次第では、普通に第二新卒で入社するよりも高い給与で入社できる可能性があります。 ■大企業への転職 大企業は、同業種の中小企業と比較すると、給与水準が高い傾向にあります。転職の倍率は高いですが、第二新卒で新卒と同様の給与になったとしても、十分に年収をアップできると期待できるでしょう。 また、大企業へ転職することのメリットは入社時の給与水準だけではありません。30代、40代と年齢を重ねるごとの給与の伸び、充実した福利厚生も期待できます。転職にあたってはライバルも多いですが、総合的に好待遇が望めるという面で大企業への転職はメリットも大きいです。 ■外資系企業への転職 第二新卒で転職によって年収を上げたいなら、外資系企業への転職も選択肢として考えられます。外資系企業は、日本の企業と違い、年功序列ではなく、スキルや実績、成果などを重視する実力主義の面が強いためです。 日本の多くの企業のように長期雇用や安定した給与は期待できませんし、成果を上げ続けなければならない分プレッシャーがかかりますが、スキルがあれば年収が大幅にアップする可能性もあります。 日本企業とは異なり刺激のある職場環境ですので、外資系の環境が合う人にとってベストな選択肢かもしれません。 まとめ 第二新卒の平均年収は、何の対策もないまま転職したのでは下がるのが当たり前です。年収アップを狙いつつ転職を成功させるには、転職エージェントを利用して企業選びを進めることをおすすめします。 シェアするツイートする