指名検索とは?SEOで有効な理由と自然検索から増やす方法を紹介!

指名検索とは、特定の企業名や商材名、人物名などのキーワードを含む検索のことです。この指名検索をするユーザーは、既に自社や商材について興味関心が高い可能性が高く、消費行動に移りやすい傾向にあります。そのため、SEO施策や指名検索数を増やすための対策を講じる企業もいるでしょう。そこで今回は、指名検索の有効性と検索数を増やす方法、効果検証の方法ついて紹介します。

指名検索が重要な2つの理由

なぜ多くの企業は指名検索に力を入れるのでしょうか。まずは指名検索が「重要」と言われる2つの理由を解説します。

理由1.指名検索は検索アルゴリズムに左右されづらい

ユーザーが検索エンジンを利用する時の検索語句は、「一般検索」と「指名検索」の2つに分類されます。指名検索は前述のとおり、企業名や商材などの固有名詞を含むキーワードです。一般検索は、固有名詞を含まないキーワード検索のことを指します。

一般検索 指名検索

■例:キーワード語句
「SEO 外注」
「ブランド力とは」

■例:キーワード語句
「未知株式会社(企業名)」
「コンテンツノート(メディア名)」
「ファンマーケティングクラウド(サービス名)」

一般検索も多くの企業がSEOの施策を通して対策していますが、検索エンジンのアルゴリズムによって、検索順位が大きく変わってしまうことがあります。つまり、一般検索への対策は難しく、検索順位をコントロールするには専門的な知見が必要です。

一方、指名検索はアルゴリズム変更への影響を受けにくい傾向にあります。指名検索は自社サイトと親和性が高く、検索上位に位置しやすいうえに、順位を維持しやすい傾向があります。

理由2.CVRの向上が見込める

サービス名や商品名、企業名などの指名検索で流入するユーザーはCVRが高い傾向にあります。既にユーザーは、一般検索や口コミ、SNSなどを通じて、商材を認知しており、明確な欲求を感じている可能性が高いためです。

そのため、指名検索での流入ページは、ユーザーが次の行動に移せるような構造にしたり導線を設けたりする必要があります。

CVRとは

Webサイトを訪問した数(セッション)のうち、CVに至った割合のこと。CVは自社の成果に繋がるアクションを指し、商材の購入や資料請求の申し込みなどが該当します。

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指名検索を増やすための方法

指名検索を増やすためには、商品・サービスの認知獲得が欠かせません。様々な媒体を利用して認知を増やし、指名検索を促すことが大切です。そのため、検索の数を増やすためには、プロモーションの段階で意識することが重要になります。ここでは、おすすめの方法を6つ紹介します。

サービス名・商品名を覚えてもらいやすい名前にする

指名検索をSEOで活かすためには、狙った検索クエリを使用してもらう必要があります。例えば、ブランド名が英字だと「読み方が分からない」「どこまでがブランド名か分かりづらい」と感じて、興味が薄れたり印象に残らないケースも珍しくありません。

指名検索の効果を発揮するためには、ユーザー目線で入力しやすい商品名・サービス名を考えることがポイントです。フルネームはもちろん、短縮名にしたとき覚えやすいかどうかも重視しましょう。

短縮名にしたとき3〜4文字となるようにするなど、覚えやすく入力しやすい名前が効果的です。

広報・プレスリリースなどで認知を拡大する

話題性で注目してもらうためには、まずインフルエンサーに存在を認識してもらう必要があります。第一歩として、広報やプレスリリースで認知拡大を狙うのがおすすめです。

プレスリリースは専用のメディアに出稿することで、業界問わず注目を集められます。さらに掲載した情報をもとに出版社等へアプローチし、雑誌やウェブメディアに掲載してもらえるよう動きましょう。

テレビなどのマスメディアに広告を出す

不特定多数のユーザー向けに認知拡大をはかりたいときは、テレビや新聞、雑誌などマスメディアの活用がおすすめです。

マスメディアは、CMや広告の出稿があげられます。

CMを放送してもらう

自社の商品・サービスに関するCMを制作して、放送する方法です。テレビCM制作会社に依頼すれば、制作やキャスティング、広告枠の交渉まで一貫して任せられます。

テレビCMも放送する番組や時間帯、地域をある程度選べるため、大まかでありつつもターゲット層を絞ったアピールが可能です。テレビ用のほか、動画サイトなどインターネット用CMに対応してくれる制作会社もあります。

新聞や雑誌に広告を出稿する

新聞や雑誌の広告欄を購入して、掲載してもらう方法です。広告欄の面積や媒体の流通範囲などによって料金が異なり、数万円から数千万円とコストの幅が広いのが特徴です。

新聞や雑誌は、広告を地域や年齢層に応じて出稿できるため、特定のターゲットを狙いたい場合には有効な媒体です。また、地域の無料冊子や特定の層に向けたフリー紙などへの広告出稿も、ターゲットによっては効果的な手段となります。

「○○で検索」と誘導する

インターネットやマスメディアを通して広告を出稿する時には「〇〇で検索」と、指名検索してほしいキーワードを明記します。キーワードをあらかじめ添えておくことで、ユーザーに指名検索を誘導できます。

Twitter・InstagramなどのSNSを運用する

SNSは幅広い層に活用されているため、指名検索を狙うときも積極的に運用することをおすすめします。

予算がある場合は、広告サービスも活用しましょう。キャンペーンと連動して、ユーザーにハッシュタグをつけて投稿してもらえば、トレンド欄を介してさらに注目が集まります。

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指名検索増減の推移を調べる方法

指名検索は被リンク数と異なり、随時増減するものです。テレビCMの放送直後やイベント参加後などは、指名検索が増加しやすくなります。各施策の効果をはかるためには、指名検索の増減について、定期的な確認が不可欠です。

指名検索の増減を一定期間の推移で確認する方法は、主に下記の2種類があげられます。

Search Consoleの検索パフォーマンスで比較する

Google Search Console(旧:ウェブマスターツール)の検索パフォーマンスを利用すれば、指名検索の増減を調べられます。Google Search Consoleの検索パフォーマンスは、どのような検索クエリでユーザーが自社サイトに流入しているのかを調べられる機能です。

四半期ごとの比較や、前年比較で、どの程度の変化があるかを算出しましょう。組み合わされているサジェストキーワードも表示されるので、今後のコンテンツ制作の参考となります。

Googleトレンドで検索数の増減推移を見る

一定以上の認知度を得ている商品・サービスであれば、Googleトレンドを活用した増減比較もできます。Googleトレンドとは、キーワードがGoogleでどの程度検索されているのか確認できるサービスです。

調べたいキーワードを入力すると、指定した期間中の増減推移を確認できます。過去1時間、1週間、30日、120日など、過去5年間まで一定期間で遡ってグラフ化できるほか、サービスが始まった2004年から現在までの期間も調べられます

入力したキーワードの関連トピック、関連キーワード、地域ごとのインタレスト(検索された割合)も確認できるのが特徴です。次回の施策や、コンテンツ制作の参考にもできます。

指名検索を増やすには、ブランドの確立が必須

ユーザーに指名検索してもらうためには、狙ったジャンルでのブランド確立が必要です。

ブランドを確立できていれば、競合が多い業界でも「この商品・サービスなら、あのブランドで買いたい」と想起してもらいやすくなります。

ブランディングとは、ユーザーに伝えたい世界観やメッセージ、自社が何を提供するのかを明確にすることです。

込められたコンセプトやメッセージは、ユーザーが商品・サービスに結び付けてイメージしやすい内容でなくてはなりません。

伝えたい世界観やメッセージ、提供したい価値観は完成しているのにブランドが確立できていない場合は、伝え方を見直してみましょう。

ブランド確立および指名検索の獲得につなげるためには、ただおしゃれなだけのウェブサイトではなく、ブランドコンセプトやメッセージが伝わるデザインやコンテンツが重要です。

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まとめ

指名検索は、消費意欲の高いユーザーの流入が期待できます。ユーザーの有益性を重視する検索エンジンにとっても、指名検索は表示順位の参考とする要素のひとつです。

コンバージョンを得ることはもちろん、検索順位で上位を目指すためにも、指名検索を想定したSEOが必要です。「うちのブランド名を検索してくれるユーザーが少ない」とお悩みの方は、他の記事もぜひ参考にしてください。