インデックスとは?SEOとの関係性や確認方法を解説!

自社ホームページやオウンドメディアなどWebコンテンツを制作したものの、インデックス登録がされず、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。制作したコンテンツをユーザーに閲覧してもらうためには、インデックス登録が必須といえます。 本記事では、インデックスの概要や登録までの流れ、インデックスを促すためのポイントなどを解説します。

SEO対策におけるインデックスとは

インデックス(Index)とは、本来「索引」「見出し」の意味をもつ言葉です。例えば分厚い本でも索引があれば、読みたいページが見付けやすくなります。

SEO(Search Engine Optimization 検索エンジン最適化)におけるインデックスとは、インターネット上に公開したコンテンツがGoogleなどの検索エンジンのデータベースに登録されることを指します。ウェブページが「インデックスされる」ことをインデックス化とも表現されます。

ユーザーが検索エンジンを用いてウェブページを検索した際、検索結果に検索語句との関連ページとして表示されるようになります。一方で、ウェブページがインデックス化されていない場合は、データベース内から検索結果に表示ができません

SEOでは、検索結果に表示されないとアクセスにつながらないため、スムーズにインデックス化されるようにすることが重要です。

SEOとインデックス数の関係性

SEOにおいてインデックス登録されることは大変重要なことですが、インデックス数が多ければ多いほど検索順位が上がるわけではありません。

とはいえ、前述の通りウェブページを公開してもインデックス登録されていなければ検索結果に表示されません。『上位表示の獲得』とは直接的な関係性はないですが、そもそも検索結果に表れなければユーザーの目に留まらないため、SEOにおいてインデックス登録は切っては切れない関係といえます。

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インデックス登録までの流れ

SEOにおいてインデックス登録は検索結果に表示されるためにも非常に重要なポイントだと述べました。効率よくウェブページ公開後にインデックスされるためにも、まずは仕組みを知りましょう。

インデックス化までの主な流れは、以下のとおりです。

1.クロール
2.レンダリング
3.インデックス登録

各項目でどういったことを行っているのか、詳しくみていきましょう。

出典:JavaScript SEO の基本を理解する|Googleセントラル

クロール

まずは、公開したウェブページがクロールされるところから始まります。クロールとはクローラー(検索エンジンの自動巡回プログラム)がウェブページを巡回し、ページの情報収集をしてインデックス化することです。

クローラーは、ウェブサイトのリンクをたどり、ページ内を解析してインデックス化した情報から、検索エンジンのアルゴリズムに基づいて検索順位を定めます。

そのため、クローラーを促すために、ページ間を繋げる内部リンクを整えたり外部サイトからリンクされたりすることが重要です。

レンダリング

ウェブページがクロールされたら、次はレンダリングが行われます。

レンダリングとは、HTMLや画像などクロールで取得したデータをもとに、ウェブページを視覚的に認識できるよう描画することです。この工程を踏むことで、ウェブページが人の目で見て分かるページなのか、表示できないファイルはないかを判断できるようになります。

しかし、画像ファイルや動画ファイルが大量に存在するページの場合、時間がかかってしまいスムーズにレンダリングを行えません。円滑なインデックス登録を促すためにも、不要なファイルはウェブページから削除するようにしましょう。

インデックス登録

クロール・レンダリングが完了したら、最後の工程がインデックス登録です。この工程では、ページ内の情報テキストや画像、動画など)をデータベース上に登録します。

ただし、必ずしもインデックス登録されるわけではありません。レンダリングが正常に行われなかった、インデックス化する必要がない質の低いページと判断された場合などで、登録されないケースもあります。

インデックス登録されるために、正常にレンダリングされるよう不要ファイルがなく、ユーザーにとって価値のあるページ作成を目指しましょう。

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インデックス登録を促すためのポイント

コンテンツを制作してもインデックスされない場合は、以下のような取り組みが必要です。

・XMLサイトマップを作成する
・画像や動画に代替テキストを設定する
・ウェブページの表示速度を高める

ここからは、インデックス化を促すためのポイントを1つずつ紹介します。

XMLサイトマップを作成する

XMLサイトマップの作成は、インデックス登録の促進に有効です。XMLサイトマップを設置することで、ウェブサイトの構造をクローラーに分かりやすく伝えられるようになります

XMLサイトマップとは、クローラーにウェブサイトの各ページの情報を伝えるためのXML形式のファイルです。具体的には、URLや最終更新日、更新頻度、優先度などの情報をクローラーに伝える役割を持っています。

XMLサイトマップを作成しサーバー上に設置すると、クローラーに効率良く情報を伝えられるため、インデックス登録に役立てましょう。

画像や動画に代替テキストを設定する

画像や動画に代替テキストを設定することでも、クローラーにファイル情報を適切に伝えられるため、スムーズなインデックス登録につながります。

クローラーは画像や動画ファイルの存在を認識しても、そのファイルの内容を把握することはできません。そのため、代替テキストを設置してクローラーにファイルの内容を正しく伝えることが、円滑なインデックス登録につながります。

画像や動画ファイルの代替テキストは「alt=”○○○”」で設定可能です。

ウェブページの表示速度を高める

ウェブページの表示速度も、インデックスに登録されるための重要なポイントとなります。表示速度が高いと、インデックス登録に必要なクローラーの巡回頻度が上がるからです。

Googleでは、サーバーに負荷がかかっている場合、クローラーの巡回頻度に上限を設けています。表示速度が低いとサーバーに負荷がかかるため、クロール頻度を下げられてしまうのです。

クロール頻度向上のため表示速度を高めて、インデックス化を促しましょう。

インデックス化を確認する方法

特定のウェブサイトやページがインデックスされているかどうかを簡単に確認する方法を解説します。さまざまな確認方法が存在しますが、ここでは簡単な2つに絞り、以下を紹介していきます。

・Google Search Consoleから確認する
・「site:(URL)」検索をする

Google Search ConsoleからURL検査をする

最もメジャーなインデックス登録の確認方法は、Google Search Consoleを利用することです。Google Search Consoleでは「URL検査」と「ガバレッジレポート」でインデックス登録の状況を調査できます。それぞれの使い分けは以下になります。

・URL検査・・・特定のウェブページ(URL)のインデックス登録状況を確認する時に使用。
・ガバレッジレポート・・・ウェブサイト全体のインデックス登録状況を確認する時に使用。

■URL検査でインデックス登録を確認

以下の手順でインデックス登録がされているかを確認できます。

手順1:Google Search Consoleを開き、左メニューの「URL検査」を押下する
手順2:確認したいページのURLを検索窓に入力する

インデックス登録がされていない場合は「登録リクエストボタン」をクリックすると登録を促せます。

■ガバレッジレポートでインデックス登録を確認

過去のGoogle Search ConsoleのUI更新に伴い、左メニューから『ガバレッジ』は消えています。以下では、現時点(2024年7月)のガバレッジに相当するレポートの確認手順を紹介しています。

手順1:Google Search Consoleを開き、左メニュー「インデックス作成」の「ページ」を押下する
手順2:「インデックスに登録済のページのデータを表示」を押下する

このレポートでは、インデックス登録がされなかったページも理由つきで得られます。何らかの問題でウェブページがインデックス化できなかった場合の分析にも使われています。

「site:(URL)」検索をする

「site:(URL)」検索は、特定のウェブサイト内の情報を検索するためのGoogle検索オプションです。この検索オプションでインデックス数を調査できます。

Google検索窓に「site:」と入力し、その後にドメインやページURLを貼り付けて検索(例:site:https://www.mchs.co.jp/)すると確認できます。

また、特定のウェブページを調べたい時だけでなく、「https://www.mchs.co.jp/dm_column/」などのコラム配下全体を調べることも可能です。検索結果にインデックスされているページ数が表示されます。

ただし、Google Search Consoleほど正確ではなく、委細も確認できません。手軽に確認できる方法のひとつとして認識する程度にしましょう。実際のインデックス登録確認には、Google Search Consoleを積極的に使用することを推奨します。

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インデックスされないようにする方法

質の低いコンテンツをインデックスされないようにするには、noindexタグが活用できます。noindexは、HTML内のrobotsメタタグに記述して設定できます。記述するタグは以下のとおりです。

<meta name=”robots” content=”noindex” />

通常、コンテンツがインデックスされないようにする必要はありません。しかし、質が低いコンテンツがインデックス登録されると、ウェブサイトの評価が下がる恐れがあります。そのため、状況に応じてインデックスされないようにするのもひとつです。

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まとめ

コンテンツを制作してもユーザーの検索に引っかからなければ閲覧してもらえないため、インデックス登録は非常に重要です。しかし、ウェブページを公開しただけでインデックスされるとは限りません。

インデックス化の仕組みを理解し、クロール頻度を上げたり不要ファイルを減らしたりして円滑なインデックス登録を促しましょう。