目次
CMSとは?
CMSとは、ウェブサイトのコンテンツ作成や更新、運営を簡単に行うためのシステムです。HTMLやCSS、JavaScriptなどのプログラミングの専門知識がない初心者でも、直感的な操作で簡単にウェブサイトを管理できます。CMSには幅広いタイプが存在しており、主に以下の3つに分類されます。
CMSのタイプ | 特徴 |
オープンソース型 | ・無料で利用でき、拡張性が高い ・プラグインやテーマで自分好みにカスタマイズ可能 |
クラウド型 | ・インターネット上で利用可能 ・サーバーやシステム管理が不要 |
パッケージ型 | ・法人向けに特化した機能が多数 ・大規模なウェブサイト制作に対応可能 |
自社のウェブサイトに適したCMSを選ぶことで、ウェブサイト運営に掛かる時間と労力を大幅に削減可能です。
SEOにCMSが役立つ理由
CMSがSEOに強いといわれている理由は以下の5つです。
・正しいHTML文法でページが出力されるから
・検索エンジンにクロールされやすくなるから
・SEO機能やプラグインが充実しているから
・コンテンツを簡単に追加・更新できるから
・レスポンシブ対応ができるから
それぞれ、詳しくみていきましょう。
正しいHTML文法でページが出力されるから
CMSがSEO対策に有効な理由のひとつは、CMSによってページが正しいHTML文法で出力されることです。
誤ったHTML文法は検索エンジンがページの内容を正確に理解できないため、評価を下げる原因となります。
例えば、手動でHTMLを記述するとケアレスミスが発生しやすいです。記述ミスが原因でページが適切に評価されない可能性があります。
CMSはテキストを入力するだけで正しいHTML文法に自動変換してくれるため、HTMLの知識がなくても正確なページを作成でき、結果として検索エンジンから正しく評価され、SEO対策になるのです。
検索エンジンにクロールされやすくなるから
CMSを使用すると検索エンジンのクローラー(検索エンジンがウェブサイトを自動的に巡回して情報を収集するためのプログラム)に巡回されやすくなり、SEO対策に有利です。
CMSではページを追加するたびに自動でXMLサイトマップ(検索エンジンのクローラーに対してサイトの構成を伝えるXML形式のファイル)が更新されるため、クローラーがすぐに新しいページを認識します。
クローラーに認知されないと、新たなページは検索結果に表示されません。そのため、クロールされやすいXMLサイトマップ機能を持つCMSを使用していれば、検索結果に早く表示されやすくなり、SEO対策にもつながるのです。
また、内部リンクがある程度自動的に設定されることも、CMSのメリットのひとつです。
内部リンクが適切に設定されることで、クローラーがサイト内を効率的に巡回できるようになり、SEO対策で有利になります。
SEO機能やプラグインが充実しているから
CMSはSEO機能やプラグインが充実していることも強みのひとつです。プラグインとは、CMSの拡張機能のようなものです。CMSの用途に合わせて簡易的にバージョンアップができます。
SEO機能やプラグインを活用することで、専門知識がない初心者でも簡単にSEO対策ができます。
例えば、Wixにはトラフィックの追跡や訪問者の行動把握ができる「アクセス解析機能」が搭載されています。アクセス解析機能を使えば、流入経路別にコンバージョン率を確認でき、重点的に取り組むべき対策を見つけられます。
また、WordPress向けのSEOプラグイン「Yoast SEO」では、メタディスクリプションの最適化やサイトマップの自動生成などが可能です。
メタディスクリプションがクリック数を上げるような文章にできれば、流入数が増えます。サイトマップの自動生成ができればクローラーがページを認識しやすくなるので、高度なSEO対策が可能となるのです。
コンテンツを簡単に追加・更新できるから
CMSは直感的に操作できるため、容易にコンテンツ追加・更新ができます。
SEOにとって質の良いコンテンツの追加や継続的な更新は、Googleなどの検索エンジンから評価が上がりやすくなります。例えば、WordPressやWixでは、プログラミングの知識がなくても簡単にコンテンツを追加・更新できます。
プログラミング知識の習得や教育が必要ないため、コンテンツの内容にリソースを集中でき、更新頻度も上げられるでしょう。
レスポンシブ対応ができるから
CMSを使用するとレスポンシブデザインへの対応が簡単にでき、SEO対策に有利です。
レスポンシブデザインとは、PCやスマートフォン、タブレットやゲーム機など、各デバイスの画面サイズに合わせて自動でレイアウトが調整されるデザインのことです。
検索エンジンは「どのデバイスでも快適に閲覧できるウェブサイト」も評価対象になるため、レスポンシブ対応はSEOにとって重要な要素になります。
例えば、WordPressやWixなどのCMSでは、レスポンシブデザインのテーマやテンプレートが豊富に用意されています。
プログラミングの知識がなくてもテーマやテンプレートを活用することで、ウェブサイトを簡単にレスポンシブデザイン化することが可能です。
SEOと相性良いおすすめCMS 3選
SEOに強いおすすめのCMSをご紹介します。
・WordPress
・Wix
・Adobe Experience Manager
それぞれ、詳しくみていきましょう。
WordPress
WordPressは、世界中で高い知名度と人気を誇るオープンソース型のCMSです。プログラミングの知識が必要なく、シンプルな操作でさまざまな規模のウェブサイトに対応できます。
WordPressがSEOに強い理由は以下のとおりです。
・プロがデザインした多彩なテーマを利用できる ・レスポンスデザイン対応のテーマも多数存在 ・SEOプラグインが充実している(Yoast SEO、All in One SEOなど) ・世界中に多くのユーザーがいるため、コミュニティやユーザー同士のやり取りが豊富 ・情報を得やすく、不具合や疑問が生じた際にも解決しやすい |
Web上の43%のウェブサイトがWordPressを使っており、初心者からプロまで幅広いユーザーに支持されているCMSです。*1
Wix
Wixは、世界中で2億5,000万人以上のユーザーをもつクラウド型CMSです。
AI自動コンテンツ作成機能「Wix ADI」や800種類以上のテンプレートで、簡単に美しいデザインのウェブサイトを作成できます。
WixがSEOに強い理由は以下のとおりです。
・800種類以上のデザインテンプレート ・メタタグ管理やリダイレクト管理などSEOツールも充実 ・ドラッグ&ドロップの簡単操作で、ネットショップの開設も可能 |
Wixなら直感的な操作と豊富なテンプレートで、初心者でもSEOに強いウェブサイトが簡単に作成できます。
出典:Wix.com
Adobe Experience Manager
Adobe Experience Managerはアシックスやヤマハ、花王、ブリヂストンなど、大手企業に広く導入されているパッケージ型CMSです。
Adobeの各ツールとの連携が強みで、CMSとDAM(デジタルアセット管理)の両機能を統合しています。DAMとはデジタルアセットを管理するためのシステムのことです。作成したコンテンツの共有や検索、配信といった工程の効率化が可能になります。
また、Adobe Experience Managerは画像や動画、音声など、デジタルマーケティングに必要なマルチメディアコンテンツをしっかりカバーしているのも特徴です。
なお、Adobe Experience ManagerがSEOに強い理由は以下のとおりです。
・メタデータやURL構造をカスタマイズできる ・AIを活用したアセット管理が可能 ・企業規模やニーズに応じた高度なカスタマイズが可能 |
Adobe Experience Managerは大規模な企業に適したCMSとして、多くの企業に支持されています。
まとめ
CMSを活用すれば、正しいHTML文法やXMLサイトマップの自動生成、レスポンシブデザイン対応など、検索エンジンに評価されやすいウェブサイトを簡単に作成できます。
本記事でご紹介したCMSのなかから自社に合ったCMSを選び、自社ウェブサイトのSEO対策を強化しましょう。
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