【3つの違い】SEOとリスティング広告は効果に応じて使い分ける

GoogleやYahoo!など検索エンジンからの流入を増やしたい場合、SEOやリスティング広告の活用がおすすめです。しかし、どちらもユーザーが検索したキーワードからニーズを探り出す手法であるので、違いが分からなくなってしまうこともあります。 今回は、SEOとリスティング広告の違いを解説します。SEOが有効なシーン・リスティング広告が有効なシーンなどにも触れるので、参考にしてください。

「SEO」と「リスティング広告」3つの違い

冒頭のとおり、検索エンジンを介してユーザーの流入を狙うという点は共通しています。ただし、コストや表示される場所は異なります。

主なSEOとリスティング広告の違いは以下です。

違い1.掲載順位のコントロール性が違う
違い2.広告費の仕組みが違う
違い3.持続効果が違う

 

この項目では、リスティング広告とSEOの特徴と違いを解説します。

リスティング広告の特徴

リスティング広告とは

リスティング広告とは、ユーザーの検索語句に応じて任意のテキストを表示させる広告のことです。関連性の高い広告を表示させることから、検索連動型広告とも呼ばれます。

 

Googleだけではなく、Yahoo!など他の検索エンジンでもリスティング広告を出稿できます。

ユーザーの検索意図に適した広告を表示させるので、顕在層(見込み客)へのアプローチとして効果的です。

それでは、具体的なSEOとの違いを解説します。

■SEOとの違い1.掲載順位をコントロールしやすい

SEOとリスティング広告の大きな違いは、掲載順位に対するコントロールのしやすさです。

リスティング広告は通常の検索結果とは異なり、専用の広告枠に表示されます。

SEOのように検索エンジンのアルゴリズムを考慮した分析や施策を繰り返し、時間をかけて表示順位を上げる必要がありません。

即効性や目立つ場所への掲載を重視する場合は、SEOよりもリスティング広告のほうが施策として向いています。

■SEOとの違い2.クリック毎に費用がかかる

リスティング広告の費用は、成果に応じて課金されるシステムです。

リスティング広告で課金対象とされるものは主にクリック数で、集客できたユーザー数が増えるほど費用も加算されていきます。

クリック1回あたりの価格は入札によって決まるので、集客数が同じでも広告によって費用が変わる点もリスティング広告の特徴です。

競合の多いキーワードでの広告は入札単価が高くなり、少なければ安くなります。

■SEOとの違い3.広告費を払っている間のみ掲載される

リスティング広告の場合、検索エンジン上に表示されるのは費用を払っている間のみに限定されます

時間のかかるブランディングや中・長期的なアプローチを視野に入れている場合、リスティング広告のみではコストが膨らみやすいので注意しておきましょう。

SEOの特徴

SEOとは、コーポレートサイト・オウンドメディア・ブログなどを検索エンジン上で上位表示させる取り組みのことです。

 

下記では、SEOの特徴を解説します。

■広告との違い1.検索順位をコントロールしにくい

SEOは検索エンジンごとのアルゴリズムに応じて検索順位が変動するので、コントロールしづらいことが特徴です。サービスページや記事などコンテンツのクオリティをコツコツ高めて上位表示を狙うなど、時間をかけた対策が欠かせません。

Googleポリシーへの違反により検索順位が一気に下がってしまう可能性もあり、変動が読みづらいことが難点とされています。

コンテンツを活用したSEO対策の基礎や品質の基準については下記の記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。

■広告との違い2.費用が掛け捨てにならない

SEOのメリットは、費用が掛け捨てにならないことです。時間をかけてクオリティを高めたコンテンツは自社の財産となるので、ユーザー流入以外にもブランディングなどの面で効果を発揮します。

リスティング広告のようにクリック数に応じてコストが変動することはなく、コストの見通しが立てやすい手法とも言われています。

■広告との違い3.上位表示されれば、継続的なアクセスを得られる

SEOに成功して上位表示されれば、継続的なアクセスを得られます。定期的にコンテンツの追加・更新・改善などは必要ですが、流入数が一気に増えるので問い合わせや資料請求などの成果も現れるでしょう。

上位表示された記事に連鎖する形で他のコンテンツの閲覧数も伸びるなど、ポジティブなサイクルを築けます。

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どちらが有効?SEOとリスティング広告を使い分けるポイント

目的に応じた使い分けのポイントを解説するため、自社の課題と照らし合わせて確認してみましょう。目的と手段の相性の違いが分かる表は以下です。

この項目では、各手法が推奨される場面を解説します。これらを読み解くと、表の結果となる理由がわかるでしょう。

リスティング広告が推奨される場面

まずは、リスティング広告が推奨される場面をピックアップします。リスティング広告の強みを活かせる場面は、下記の通りです。

■場面1.ユーザーの目に触れるまでのスピードが求められる

リスティング広告は、検索結果への掲載までのスピードが早いことが強みです。SEOの場合、狙いどおりに検索結果の上位に表示されるまで一定の時間を要します。

コンテンツの質を向上させたからといって即座に評価されるわけではなく、まず検索エンジンのクローラーに更新したコンテンツの情報を確認、評価してもらう必要があるためです。

リスティング広告は、上位表示されるためにコンテンツ内容を検索エンジンに評価してもらう必要はありません。

キーワードごとに広告枠を入札して購入します。極端な例をあげれば、画像がメインでテキストの少ないランディングページであっても出稿後から間を置かず検索結果に掲載されるようになります

■場面2.特定のキーワードで流入を得たい

指名キーワードで流入を得たいときにも、リスティング広告が効果的です。ブランド名・商品名・企業名・商品の型番など、特定の指名キーワードを持っている場合、ユーザーニーズにマッチするコンテンツを届けやすくなります

検索エンジンごとのアルゴリズムアップデートの影響も受けづらく、確実に成果へつなげることができます。

■場面3.掲載の期間が限られている

掲載したい期間が限られている場合も、リスティング広告をおすすめします。

短期的なキャンペーンや日付が指定されているイベントなどを広く告知したい場合、ON・OFFを設定しやすい広告枠を優先しましょう。

SEOが推奨される場面

次に、SEOが推奨される場面を紹介します。どんなシーンに最適な手法か知り、役立てていきましょう。

■場面1.様々なキーワードでユーザーを獲得したい

指名キーワード以外も多数獲得したい場合、SEOが重要です。ユーザーのニーズが明確でないときでも、コンテンツ自体が上位表示されていれば多数の人の目に留まります。

コンテンツのクオリティそのものも高ければ潜在層の興味を惹けるので、さらに評価されるWebページとして成長させられます。

■場面2.費用を掛け捨てにせず流入を得たい

費用を掛け捨てずに流入を得たい場合も、SEOがおすすめです。

時間はかかりますが、コンテンツを育てていくような長い目で追加・改善でき、コストを安く抑えたいときに向いています。

【ダブル活用】リスティング広告でキーワードを開拓してSEO対策を実施

結論をお伝えすると、リスティング広告でキーワードを開拓してからSEO戦略を練るのが効果的です。

リスティング広告であれば、どのようなキーワードでCVに至ったか可視化できます。複数CVに成功したキーワードが見つかれば、その後はキーワード以外も含むコンテンツを充実させてコンテンツを充実させていきましょう。

この繰り返しによりSEOができるので、短期的にも長期的にもメリットのある取り組みになるのです。

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まとめ

リスティング広告とSEOはどちらも検索上位にコンテンツを表示できる手法ですが、特徴・メリットや理想的な使用シーンが異なります。

どんなユーザーを獲得したいのかペルソナをイメージしながら手法を選択していけば、より優位なSEOが可能です。

CV率向上に向けて、リスティング広告によるキーワード検索をもとにSEOすることをおすすめします。