「検索意図の本質」とは?4分類の考え方や調べ方、SEOの重要性を紹介!

細分化された現代のユーザーニーズに対して、適切にアプローチするためには、検索意図を考慮したSEO対策が欠かせません。検索意図を加味しない施策は、価値あるコンテンツとはいえません。 ユーザーの目的によっては単純に既出の情報を網羅したコンテンツがニーズを満たしている場合もあります。一方で、詳細なターゲティングやユーザーのファン化などを目的にする際は、検索意図を重視すべきです。 そこで本コラムでは、SEO対策を最大化するために重要な検索意図を4分類にした考え方、調査方法を解説します。

検索意図とは

検索意図とは

ユーザーが情報を得るために検索エンジンで検索に至った経緯のことです。ユーザーインテントとも呼びます。検索者の状況や感情、なぜ知りたいと思っているのかを思案して、検索の目的を把握します。主にSEOを考慮したコンテンツ作りに活用されています。

 

たとえばユーザーが水餃子のおいしい店に行きたいと思ったときの検索語句を考えみましょう。検索者の意図を考慮すると「中華料理 おすすめ」では、検索キーワードとして不十分です。中華料理店に必ずしも水餃子があるとは限らないうえ、お店によっては水餃子ではなく別の料理が評判の可能性があります。

ピンポイントで必要な情報を得るには、「中華料理 水餃子 おすすめ」と検索したほうが最短距離で目的に到達します。このキーワードであれば、検索キーワードからユーザーが水餃子のおいしい中華料理店を探しているとが仮説設定できます。

 

このようにユーザーニーズをより詳しく分析できる要素が、検索意図です。大きな括りではニーズに沿わない情報を提供するおそれのあるキーワードも、検索意図を反映させれば、ユーザーの目的に最適な情報のみに絞り込めます。

【重要性】SEOにおいて検索意図が必要な理由

SEOの観点からも、検索意図からユーザーニーズを分析することが重要とされる理由は、検索エンジンの近年の動向にあります。

最も重視される検索エンジン「Google」の特徴は、ユーザーファーストを掲げていることです。

以前は質の悪いコンテンツでも外部リンクやキーワードが多く含まれていれば上位表示されることがありましたが、現在はアルゴリズムの高精度化にともない、小手先の施策は通用しません。

ユーザーにとって利便性の高いコンテンツを作成することが、Googleからの高評価ひいては検索順位向上につながります。

アクセスしたウェブページが求めるものと異なる場合、ユーザーの直帰率が上昇し、滞在時間やリピート率は低くなります。

滞在時間や直帰率が検索順位に直結しないことはGoogleが公式にアナウンスしていますが、ユーザーファーストなコンテンツではないと低評価につながる以上、間接的な影響がないとは言い切れません。

ユーザーがどのような情報を求めているのか理解したうえで、適切なコンテンツを作成することが、ウェブページの評価および検索順位を上昇させます。

そこでユーザーニーズとコンテンツのマッチ率を上げるために欠かせないのが、検索意図の調査です。

検索意図を正しく理解できれば、細分化された現代のユーザーニーズに応えられるコンテンツが作成できます。結果、狙ったジャンルでの検索順位上昇やコンバージョンなど、SEO効果も高くなります。

Googleが定める品質の基準については下記の記事で詳細を解説しています。ぜひ参考にしてください。

 

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【考え方】4種類の検索意図

検索意図は、目的によって次の4種類に分けられます。

・KNOWクエリ
・GOクエリ
・DOクエリ
・BUYクエリ

 

ここからは、それぞれの特徴を解説していきます。

分類1.KNOWクエリ

KNOWクエリとは、Informationalクエリとも呼ばれており、『情報収集』を目的とした検索意図のことです。ユーザーがなんらかの情報を「知りたい」と思ったときに使用されます。

ユーザーにとって、アクションを起こすための情報収集ではなく、検索したキーワードに関する情報を得ること自体が最終目的となっているケースです。

たとえば、北海道旅行を計画しているユーザーが、道内で国産ワインを味わいたいと思ったとき、まずは北海道の有名なワイン産地について情報収集します。

「北海道 ワイン産地 どこ」と調べると、小樽や余市など具体的な地域名が検索結果に表示されます。

将来的にアクセス方法や宿泊先の手配など、他の検索目的が生じる可能性はあります。しかし、検索した時点では、ユーザーの目的はあくまで北海道のワイン産地を知ることのみです。

最終的には購入や契約などのアクションにつながる可能性がありつつも、前述したキーワードを入力したときのユーザーの目的は、あくまで情報収集にあることがKNOWクエリの特徴です。

分類2.GOクエリ

GOクエリとは、Navigationalクエリとも呼ばれており、『YouTube』や『食べログ』など特定のウェブサイトやコンテンツ、場所にアクセスしたいときに使用するキーワードです。

一見するとブランド力が強くなければ活用できないように思われるGOクエリですが、必ずしも社名やメディア名、商品やサービス名が認知されている必要はありません。

前述の北海道旅行の例で見ると、GOクエリは現地の有名ワイナリーに行きたいときなど、大まかなジャンルで絞り込んだ場合のキーワードも当てはまります。

「小樽 ワイナリー」で調べると、検索結果では小樽エリアのワイナリー情報が上位表示されます。

ユーザーがGOクエリを利用する目的は、オンライン、オフライン問わず特定の場所に辿り着くことです。

そのため固有名詞がキーワードになることもあれば、前述のように「小樽 ワイナリー」など大まかなジャンルで検索されることもあります。

ブランド力が弱く、固有名詞が認知されていない場合も、エリアやジャンルでしっかりとSEO施策ができていれば、ユーザーを自社サービスに誘導することができるのがGOクエリの特徴です。

分類3.DOクエリ

DOクエリとは、Transactinalクエリとも呼ばれており、主にユーザーが何かをしたいと思ったときに検索するキーワードのことです。企業にとっては、ユーザーに自社の商品やサービスを購入、契約してもらえる可能性の高いキーワードとも言えます。

DOクエリに分類されるキーワードは、最終的になんらかのアクションを目的としていることが特徴です。必ずしも購入や契約に限らず、会員登録や無料ダウンロードなどを目的としている場合もDOクエリにあたるキーワードが使用されます。

たとえばユーザーがダイエットを検討しているとき、DOクエリとして考えられるのは「ダイエット レシピ」「ジム 安い」「顔痩せ ストレッチ」などです。

ダイエットに良いレシピで食生活を改善したいと思うユーザーもいれば、安いジムに入会したい、顔だけ痩せたいと考えるユーザーもいます。

「ジム 安い」のように、契約や売上に直接つながることもあれば、ダイエットレシピサイトから健康食品通販に誘導するなど、間接的に売上を狙うこともできるのがDOクエリです。

分類4.BUYクエリ

BUYクエリとは、DOクエリの中でもユーザーの「買いたい」という目的に特化したキーワードです。

検索意図は先にKNOWクエリ、GOクエリ、DOクエリの3種類があり、派生カテゴリーとしてGOクエリがあるとも言えます。

たとえば「北海道 飛行機」と入力された場合、想定できるユーザーの目的は、北海道への移動に飛行機を利用することです。

飛行機で行きたいというDOクエリの中には、飛行機のチケットを購入したいという目的(BUYクエリ)も含まれています。

ただし、競合商品が多いジャンルは自社サイトが埋もれやすく、検索順位の上位を狙いにくい傾向にあります。

BUYクエリでコンバージョンを狙うのであれば、時間をかけてでも上位表示されるよう、SEOに注力することが大切です。

 

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【調べ方】検索意図の調査方法3つ

ユーザーが本当に求めている情報を提供するためには、主観的なものではなく、検索意図を考慮した施策が欠かせません。

検索意図を考慮してコンテンツSEOを制作する場合、未知株式会社では、初めにカスタマージャーニーマップを制作します。そのサンプルは下記です。

上記の検索者のストーリーを作る際、弊社で検索意図を調査する方法は、次の3種類があります。

調べ方1.検索結果から判断する

最も手軽な方法は、狙っているキーワードで検索したとき、どのようなコンテンツが上位表示されているのか調査することです。

検索結果から調べる方法

・どのような質問・回答がされているか
・どのような課題・解決方法が共通してあげられているか
・上位表示されているのはどの検索クエリか

 

キーワードによっては、Q&Aサイトや掲示板が上位表示されることもあります。

サイトや掲示板の中でどのような質問・回答が多いのか、共通する課題や解決方法は何があげられているのかを参考にすると、ユーザーが求める答えを提供できるコンテンツ作りができます

また、上位表示されている検索クエリ自体が、前述のKNOWクエリ、GOクエリ、DOクエリ、BUYクエリのうち、どの種類に当てはまるのか分析することも大切です。

ユーザーが求めている情報や、検索エンジンから評価されている検索クエリの種類は何かを知ることで、ニーズの高いコンテンツ作りにつながります。

調べ方2.サジェストキーワードから判断する

サジェストキーワードは、検索エンジンにキーワードを入力したとき、表示される候補のことです。たとえば『ダイエット』と入力すると、食事、メニュー、レシピ、サプリなどサジェストキーワードが複数表示されます。

検索結果で上位表示されている競合サイトが参考にならない場合は、サジェストキーワードも活用しましょう。

実際に多くのユーザーが検索したキーワードが候補として表示されているため、検索意図やトレンドを知る有効な材料となります。

サジェストキーワードから調査するときは、自身の端末の検索結果を反映させないよう注意してください。シークレットモードを使用すると、自身の検索履歴から影響を受けることなくサジェストキーワードを調べられます。

調べ方3.関連語や共起語から判断する

関連語や共起語も、検索意図の調査に役立ちます。

関連語とは、検索結果の下部に表示される、キーワードと関連性の高い語句一覧です。ダイエットで検索してみると、関連語として「ダイエット 食事」「本当に効果のあるダイエット」「ダイエット運動」などが表示されます。

共起語は、キーワードを使用したコンテンツで多く使用される語句です。たとえばダイエットの共起語を専用ツールで検索した場合、方法や食事、運動などが多く使用されていることが分かります。

関連語でユーザーがキーワードと組み合わせて連想しやすい語句を知り、共起語で上位表示のサイトに共通する語句を知ることで、ユーザーの検索意図にマッチする語句を絞り込めます。

これら検索意図を考慮したコンテンツ制作を作る際のコツは下記の記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。

 

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まとめ

現在のSEOは、やみくもに外部リンクを増やしたりキーワードを必要以上に盛り込んだりする、昔のような小手先だけの手法が通じなくなっています。

コンテンツを読んだユーザーが本当に希望どおりのベネフィットを得られているのか、コンテンツそのものの質が問われる時代です。

検索意図の調査によってこまかく分析されたユーザーニーズは、コンテンツの作成や改善に役立ちます。質の高いコンテンツであるとGoogleから正しく評価されれば、検索順位に反映され、ユーザーの流入数増加も期待できます。

検索意図を反映させたSEO導入を検討している方は、ぜひ未知株式会社にお任せください。

現況のどのような点に課題を感じているのか、まずはご相談からお気軽にご利用ください。