目次
【費用】オウンドメディア構築のコスト
オウンドメディアを構築するための費用を大まかにまとめると、下記のとおりです。
項目 | 費用相場 |
戦略設計・マーケティング費 | 約10万円~600万円 |
デザイン・コーディング費 | 約15万円~200万円 |
コンテンツ作成費用 | 約1万円~(1記事あたり) |
上記は、あくまで一般的な相場です。外注の場合、依頼する専門会社の料金プランやサービス内容によって多少異なります。
戦略設計は、オウンドメディアをどのような目的で運用するか・何をゴールとするかなど、方向性を決める作業です。
場合によっては競合調査や市場調査が必要となるため、マーケティング費用も発生します。
デザイン・コーディング費は、ウェブサイトの構築やデザインにかかる費用です。
WordPressなど無料のツールを使用する場合も、オリジナルを追求すればするほどデザイン料が高くなります。
コンテンツ作成費用は更新頻度や期間、方法などによって大きく変わります。外注する場合1記事単位で費用を計算することもあります。
オウンドメディア構築費用:CMS選定が重要
CMS(Contents Management System)とは、ウェブサイトの構築や運用・コンテンツに使用されている画像やテキストの管理を行うためのツールです。コーディング技術がない人材でも、CMSを使用すればウェブサイトの修正や更新ができるようになります。
オウンドメディア制作にCMSを使用するときは、選び方と料金の内訳に注意しましょう。CMSは、大きく分けて下記の3タイプがあげられます。
・オリジナル開発のCMS ・無償CMS ・有償CMS |
オリジナルは、1からCMSを開発する手法のことです。自社や依頼する専門会社に、開発能力が求められます。
無償CMSは使用自体に費用がかかりません。しかし、オウンドメディアの制作そのものを外注する場合、サイト内で使用するオリジナルの画像やデザインに関する費用は別途必要です。
有償CMSは、ツールそのものも有料で提供されているタイプです。費用がかかりますが、1からオリジナルのCMSを開発する場合に比べると、安く済みます。
CMSは、オウンドメディアの根幹を支える存在です。導入時は費用面のみならず、使い勝手の良さも考慮して選びましょう。
コンテンツ作成費用:自社制作と外注する場合の比較
コンテンツ作成は、自社で内製する他、ウェブサイト構築を依頼した会社にセットで任せたり、専門業者や個人に外注したりする方法が一般的です。
コンテンツの自社制作と外注は、どちらにもメリット・デメリットがあります。費用面に注目すると、内製と外注の違いは下記のとおりです。
費用 | 特徴 | |
自社制作の場合 | 人件費 | ・コンテンツ作成以外も任せられる ・品質が担保できない |
外注する場合 | 1万円~数十万円 | ・短期間で大量に作成できる ・依頼範囲で費用が大きく変わる |
自社制作の場合、社内で人材を確保する必要があるため、工数や人件費がかかります。取り組む人材によっては品質が担保できない一方で、コンテンツ作成以外も任せられるメリットがあります。
外注する場合、短期間で大量にコンテンツ作成が可能なため、オウンドメディアのコンテンツ量を短期間で充実させられることがメリットです。
ただし、「記事作成のみ」「画像や動画制作込み」「企画やディレクション込み」など、依頼範囲によって費用が大きく変わるため、場合によっては1記事あたり数十万円かかります。
オウンドメディアを運営するための基本的な費用
制作したオウンドメディアを運営するためには、相応のランニングコストがかかります。運営に関わる基本的な費用は、下記のとおりです。
項目 | 費用相場 |
サーバー費用 | 約5千円~5万円(1か月あたり) |
ドメイン費用 | 約100円~10万円(年間) |
システム更新費用 | 約20万円~60万円(1か月あたり) |
SNS広告・ウェブ広告費 | 約10万円~30万円(1か月あたり) |
SEO | 約10万円~30万円(1か月あたり) |
大まかに分けると、オウンドメディアの「維持・管理にかかる費用」と、「プロモーション費用」の2種類です。
オウンドメディアの集客力を向上させるためには、ユーザーニーズに沿ったサイト運営と、プロモーションによるターゲットへのアプローチを行う必要があります。
オウンドメディアの維持・管理にかかる費用
制作したオウンドメディアの維持や管理にかかる費用は、主に下記の3種類です。
・サーバー費用 ・ドメイン費用 ・システム更新費用 |
オウンドメディアを運営するためにはサーバーとドメインが必要です。
情報を提供する仕組み(サーバー)と住所(ドメイン)を用意し、維持することで、多くのユーザーにオウンドメディアを閲覧してもらえるようになります。
サーバーもドメインも、外注会社に依頼して用意してもらうことができます。(別途費用がかかる場合もあります)ドメインは専門業者によって数か月または年単位でレンタルされており、1か月あたりの費用はさほど高くありません。
見落としがちなのがシステム更新費用です。
定期的にCMSやセキュリティのシステムを更新したりエラーに対応したりできるように、外注または社内に技術者を配置するための費用が必要です。
オウンドメディアのプロモーション費用
ターゲットユーザーを効率良く集客するために必要なのが、プロモーション費用です。
プロモーションは、主に下記の方法があげられます。
・SNS広告 ・ウェブ広告 ・SEO |
SNS広告は、アカウントを作成して運用する方法の他、各サービスで有料広告を出稿する方法もあります。
アカウント取得自体は無料なケースがほとんどです。ただし、フォロワーを増やすためには工数や予算をかけてアカウントを育てる必要があります。
ウェブ広告は、ニュースサイトやECサイト、ブログなどの広告欄にバナーやテキストを表示させるプロモーションです。
広告のタイプによって数万円で済む場合もある一方で、数千万円かかる場合もあるため、慎重に選びましょう。
SEOは、検索エンジン最適化とも呼びます。ウェブサイトの構造やコンテンツを改善することで検索結果の上位表示を目指し、集客につなげる方法です。
上位表示を狙うためには専門知識や技術が必要となるため、社内でチームを作るか専門会社に外注して、相応の費用や手間をかけることが求められます。
オウンドメディア運営において費用対効果を上げる方法とは
オウンドメディア運営において費用対効果を上げるためには、まず最適なツールやサービスを導入することが大切です。
資料ダウンロード機能や外部ツールとの連携機能など、CMSにはさまざまな機能があります。
有償CMSやサービスで自社に必要ない機能が多い場合、余分なコストをかけることとなります。
外注する専門会社も、それぞれサービス範囲や料金プランが異なるため、CMSと同じく「自社に必要なサービスか」を基準に吟味したうえで、適した依頼先を選びましょう。
また、ROIとKPIも、設定次第で費用対効果をあげることにつながります。
費用対効果をあげるためのROIとKPIの具体的な設定方法
ROIとは、投資した費用に対してどの程度の利益を得られたかを表す指標です。100%未満の場合、赤字と判断できます。
一般的には、下記の計算方法でROIを算出します。
ROI=利益÷投資した費用×100 |
施策に対して結果が可視化しにくいオウンドメディアマーケティングでは、ROIの確認が成果をはかる重要な指標となります。
施策の何が利益を左右しているのか、ROIの成果を多角的に確認するために、まずはKPIを設定しましょう。
KPIとは重要業績評価指標のことで、ゴールを目指す過程において、各プロセスでの目標達成率をさします。
KPIとして設定すべき項目は、主に下記の5つがあげられます。
・検索順位
・アクセス数
・各キーワードの検索流入数
・直帰率
・CV獲得数・CV率
分析ツールや解析ツールを活用して定期的にKPIを確認し、状況に応じてウェブサイト構造やコンテンツの修正など適切な対処を行いましょう。
たとえばアクセス数が少なくROIが低い場合、そもそも十分な集客ができていない可能性が考えられます。
KPIは、「1か月でPV数20%増を目指す」など、具体的な数値を設定することがポイントです。
オウンドメディア運営を効率化するための手段とは
オウンドメディア運営の効率化を進めるべきポイントと活用すべきツールは、下記のとおりです。
効率化を考えるべきポイント | 効率化につながるツール |
コンテンツ作成 | ・コピペチェックツール ・誤字脱字チェックツール ・音声書き起こしツール |
分析・解析 | ・競合分析ツール ・検索順位分析ツール ・アクセス解析 |
ウェブサイトのメンテナンス・更新 | ・CMS |
コピペチェックツールや誤字脱字チェックツールでコンテンツの品質を高めていきましょう。
インタビュー記事を多く掲載するウェブサイトの場合、音声書き起こしツールもあると便利です。
運営にともない、定期的な分析や解析、改善も欠かせません。
一般的には、無料の「Google Search Console」や「Googleアナリティクス」の分析・アクセス解析ツールが多く活用されています。
社内に技術者がいなかったり専門部署がなかったりする場合は、誰でも手軽にコンテンツを更新できるよう、WordPressなどCMSの導入が求められます。
まとめ
オウンドメディアの運営には、たとえ自社制作・運営であっても相応の費用が生じます。
たとえば無料CMSを使用していても、サーバーやドメイン費用がかかったり、コンテンツの作成費用がかかったりします。
安定して長期的にオウンドメディアを運営するためには、かけるコストを最適化することが大切です。
目的や状況によっては、お金をかけて外注するほうが、かえってトータルコストを抑えられる場合もあります。
未知株式会社では、クライアントごとの状況やご要望に応じたオウンドメディア運営サポートを行っております。「予算に配慮した提案をしてほしい」「コンテンツ作成だけ任せたい」など、費用面でのご要望もぜひ一度ご相談ください。