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検索ボリュームとは「月間の検索回数」のこと
検索ボリュームは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンを用いて、特定のキーワードが検索された回数をあらわす数値です。基本的には、月間の平均検索回数を指しますが、正確な数値ではなく、あくまでも概算の推測値になります。
また、検索ボリュームは、季節のイベントやトレンド、ある特定の出来事によって変動します。例えば、『年賀状』というキーワードは、12月の月間検索ボリュームが大きいことが分かります(以下、画像を参照)。
この月間の検索ボリュームを知ることは、適切なキーワード選定やSEO(Search Engine Optimization 検索エンジン最適化)を取り組むうえで非常にを取り組むうえで重要な指標になります。
仮に検索ボリュームの大きいキーワードで記事が検索結果に上位表示されれば、そのウェブサイトのアクセスが増加し、トラフィックを大幅に向上させることができます。
とはいえ、検索ボリュームの高いキーワードは、競合サイトも対策を講じているため、上位表示させるのは一筋縄では行きません。コンテンツSEOなどをイチから取り組むときは、検索ボリュームの多いキーワードに加えて、競争が少なく、ターゲットユーザーにリーチしやすいニッチな語句や、ロングテールキーワードも対策していくことが重要です。
検索ボリュームのデータをうまく活用し、効率的なSEO戦略を立てましょう。キーワードはさまざまなツールから調べることができます。
【3ステップ】検索ボリュームの具体的な調べ方
検索ボリュームは、以下の手順で効率よく調べられます。
メインキーワードの決定
関連キーワードの洗い出し
キーワードごとの検索ボリューム調査
ここでは、Googleキーワードプランナーを使用したケースを解説します。
1. メインキーワードの決定
まず、ウェブサイトのテーマを一語で表すメインキーワードを決定します。メインキーワードの選定は、サイトの方向性を固めたり、読者の興味やニーズに合致した記事を提供するために重要です。
例えば、SEOに関するウェブサイトであれば、「SEO」や「コンテンツマーケティング」などが適しています。メインキーワードを選ぶ際のポイントは以下の通りです。
・ウェブサイトのテーマや方向性を一語で表すキーワードを選ぶ ・読者に関連性が高いキーワードを選ぶ ・長すぎず、具体的な単語を選ぶ |
メインキーワードは、後のステップで関連キーワードを洗い出すための基盤となるため、慎重に選びましょう。
2. 関連キーワードの洗い出しとリストアップ
メインキーワードを決定したら、関連キーワードを洗い出しましょう。Googleキーワードプランナーを開き、「新しいキーワードを見つける」を選択してください。
次にメインキーワードを入力します。例えば「SEO」と入力すると、SEOに関連するキーワードの一覧が表示されます。
表示されたキーワード候補のなかから、自社ウェブサイトで対策したいキーワードをリストアップしましょう。
3. キーワードごとの検索ボリューム調査
最後に、リストアップしたキーワードの検索ボリュームを調査しましょう。
Googleキーワードプランナーを開き、「検索のボリュームと予測のデータを確認する」を選択してください。
リストアップしたキーワードを一行に一語ずつ入力します。
すると、入力したキーワードが月間平均でどれくらい検索されているかが分かる「月間平均検索ボリューム」を確認できます。
ただし、Google広告を利用していない場合は、大まかな数値(100~1000、1000~1万など)でしか表示されません。より詳しい数値を確認したい場合はGoogle広告に出稿するか、ほかのツールの利用を検討しましょう。
検索ボリューム調査におすすめツール5選
検索ボリュームを調べるおすすめツールをご紹介します。それぞれ、詳しくみていきましょう。
Googleキーワードプランナー
Googleの提供しているGoogleキーワードプランナーは、無料でも使用できるキーワード調査ツールです。キーワードの検索ボリュームや入札単価、競合性などを、Google公式のデータから調査できます。
1. Google広告アカウントを作成 2. Google広告にログイン 3. 「キーワードプランナー」をクリック 4. 「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリック 5. 調べたいキーワードを入力 6. 「結果を表示」をクリック |
Ubersuggest
UbersuggestはアメリカのNEILPATEL社が提供するSEO分析ツールです。
入力したキーワードに関連するキーワードを抽出し、検索ボリュームや上位表示の難易度、推定クリック単価などを調べられます。
Ubersuggestの使い方は以下のとおりです。
1. Ubersuggestを開く 2. 調べたいキーワードを入力 3. 言語(日本語)を選び、検索ボタンをクリック 4. 結果を確認 |
注意点として、無料版での検索は1日3回までに制限されています。より多くのキーワードを調べるには有料会員登録が必要です。
また、Google公式のツールではないため、表示される検索ボリュームやクリック単価などの数値はUbersuggest独自の算出方法に基づいています。
ahrefs
ahrefs(エイチレフス)は、シンガポールに本社を置くAhrefs Pte.Ltd社が提供するSEO分析ツールです。
独自クローラーで収集した膨大な被リンクデータが強みで、被リンク調査や競合分析、キーワードの検索ボリューム調査など、さまざまな機能があります。
ahrefsの使い方は以下のとおりです。
1. ahrefsを開く 2. 「Keyword Explorer」をクリック 3. 調べたい対象のサイト・検索エンジンを選択 4. 調べたいキーワードを入力し、検索マークをクリック |
機能が多岐にわたるため、被リンク調査や競合分析もしっかり行いたい人にも向いています。
ruri-co
CROCO株式会社が提供するキーワード調査ツールです。無料かつブラウザ上で利用でき、入力したキーワードや類似語の検索ボリュームを一覧表示できます。
ruri-coの使い方は以下のとおりです。
1. ruri-coを開く 2. 調べたいキーワードを入力 3. 検索結果を確認 |
注意点として、CROCO株式会社が独自に収集したデータが基となっています。そのため、検索ボリュームが表示されないキーワードもあります。
GMO順位チェッカー
GMO順位チェッカーとは、GMOソリューションパートナー株式会社が提供するクラウド型のSEO順位チェックツールです。2022年5月にサービスを開始し、リアルタイムでウェブサイトの検索順位を確認できることが特徴です。
AIによるキーワード提案やページ解析、業界最安値水準の価格設定などを備え、効果的なSEO戦略立案をサポートします。また、競合との比較や順位変動のトレンドを把握できるため、ウェブサイトの最適化に役立ちます。
GMO順位チェッカー:https://rank-checker.com/
検索ボリュームを基にしたウェブサイトの構造設計
SEOの手法の一つに「トピッククラスター戦略」があります。これは、ウェブサイトを階層構造で設計し、メインテーマを包括的に扱うピラーコンテンツと、それを補完するクラスターコンテンツを内部リンクで結びつける手法です。この戦略により、ウェブサイト全体の関連性と情報の網羅性を高め、検索エンジンからの評価を向上させます。
基本的には、ビッグキーワードをピラーコンテンツに設定し、スモールキーワードをクラスターコンテンツに設定します。例えば、「SEO 初心者」のキーワードで上位表示を狙う場合、以下のような構成が考えられます。
ピラーコンテンツ | クラスターコンテンツ |
SEO 初心者 | ・キーワード選定 やり方 ・コンテンツ 作り方 ・タイトル 書き方 ・SEO 初心者 ツール など |
まとめ
検索ボリュームはキーワードが1カ月の間にどれだけ検索されたかを示す、SEO対策で非常に重要な数値です。検索ボリュームがわかれば適切なキーワードを選定しやすくなり、ウェブサイトのアクセスを効率的に増やせます。記事で紹介したツールを活用して、効果的なSEO対策を実施しましょう。