クラウドソーシングは簡単にする事ができる分、うまく運用できないという課題もあるかと思います。そういった課題も実際にやってみないと浮き彫りになってこないと思います。私がクラウドソーシングの問題点の把握ができていなかったこと、その対策を打てていなかったことが原因でした。
そこで今回は、クラウドソーシングを利用する上での問題点と、それを回避するための対策ポイントをライター側と依頼側に分けて簡単にご紹介していこうと思います。
報酬面での問題点とは
まず、1番といっても良いほど両側が気になる報酬面の問題。クラウドソーシングを利用するからこその問題ではあるのですが、少し工夫することでトラブルは回避できるでしょう。
ライター側
クラウドソーシングを通すことで、依頼側から受け取れる報酬が安価になりがち。理由は、クラウドソーシングサービス側に手数料として利用料を支払う必要があるからです。
出来る限り自分のスキルに見合う報酬がほしいと思っている場合は、クラウドソーシングの自分の登録画面(依頼側も見れるプロフィール画面など)に、「〇円~のご依頼のみ(手数料抜き)お引き受けします」などと記載していることで、安価の案件依頼を回避することができるでしょう。
依頼側
ライター側の問題とほぼ同じなのですが、こちらもクラウドソーシングサービス側に手数料を支払う兼ね合いで、予算内に収めようとするとどうしてもライターへ支払える金額が低くなります。
その結果、引き受けてくれるライターが少ない、もしくは求めてるレベル感よりスキルの低いライターしか集まらない、などの問題が発生します。
募集数を増やしたり、求めているレベルに近いライターを集めるには、できる限り詳細な募集ページを作ることが大切です。
例えば「文字単価〇円(手数料込)、〇件以上の実績あり、ポートフォリオ事前提示必須」など、金額や募集条件を明確に記載すること。しかし、あまりにも条件数が多いと、応募できるライターも少なくなるため、絶対条件のみに絞って記載しましょう。
やり取り面での問題点とは
次に実際、案件に募集した、募集があった際に発生するやり取り面での問題についてご紹介します。
ライター側
直接案件依頼が来た、こちらから案件に応募するなど、何かしら依頼者側と連絡を取った後、何日たっても返信が来ないなどの問題が発生することがあります。
実際に契約が進む前であれば、「ご返信がございませんので、見送らせていただきます」など、こちらからアクションすることで、その後連絡が来た場合でもトラブルを避けることができます。
しかし、これが契約締結後であればかなりの困りもの。
納品物提出後に受理してもらえない。ということは、自分が働いた分の報酬がいつもらえるのかが分からないなどの問題が発生します。
こういった問題をできるだけ発生させないためにも、事前に依頼者側の評価や口コミなども確認しておくようにしましょう。
連絡が取りづらくなるのは、おそらく今回に限ったわけではないはず。他のライターも同じ経験をしていることでしょう。そういった口コミなどがある場合は、案件を引き受けない、もしくは、事前に「納品を〇日までに支払い手続きを進めていただきたい」など、こちらの要望を伝えるようにしておきましょう。
依頼側
こちらもライター側の問題と同じなのですが、案件のやり取りを進める中で、ライターからの連絡が途絶えるケースがあります。
こちらも案件を引き受けてもらう前であれば大きな問題はありませんが、「引き受けます」などの連絡がった後に、やり取りが途絶えてしまうと厄介です。
納期当日に納品されないまま連絡が途絶えてしまうと、当初予定していたサイトアップの計画が崩れたり、更にエンドのクライアントがいる場合は、そちらに迷惑をかけることになります。
こういった問題を発生させないためにも、連絡が取れなくなった場合の契約条件を明確にしておくことが大切です。また、事前に連絡先の情報を入手しておくようにしましょう。
依頼面での問題点とは
最後に、実際に案件が進み、納品物を提出・受け取った後に発生する問題についてご紹介します。
ライター側
費用面や執筆ジャンル、納期的にも問題ないので「引き受けます」といったものの、執筆のルールは特にないと、そのまま執筆を進めるように言われることがあります。
しかし、いざ記事を納品してみると「〇〇がおかしいので修正してください」などの修正依頼が…。事前に修正が発生した場合の対処を、依頼者側とすり合わせていないため、その修正依頼を受けないと、報酬が受け取れないなどの問題が発生します。
これでは、仮に1回修正を受けたとしても、その後どれだけ修正が発生するのか工数が読めませんよね。
そういったことを防ぐためにも、ルールの明確化はかなり重要。また、ルール外の修正依頼は引き受けないなどと、修正が発生した場合の対処は知らせておくようにしましょう。
依頼側
記事が納品され、日本語、内容ともにチェックして問題がなくても、後々他のサイトを引用して作られた記事だったと気付くことがあります。
記事の内容を読むだけでは、やはりどうしても引用文なのか判断するのは難しいですよね。悲しいことではありますが、クラウドソーシングに登録しているライターの中には、他サイトの内容を引用して、オリジナル記事だと納品される人もいます。
これを防ぐためには、依頼側もコピーチェックツールなどを利用して、引用文が無いかのチェックが必要です。
またこちらも、事前にオリジナル文を依頼してるのに引用文があった場合の対処方法を明確にしておくようにしましょう。
修正依頼がどういった条件で発生する可能性があるのかを明確にしておかないと、いざ修正が必要な記事があがってきても、ライターが引き受けてくれない可能性は十分にあるのです。
依頼前に依頼条件を明確にしておく大切さ、修正が発生してしまう理由に関しては、以下のページでも詳しくご紹介していますので、ご参考までにご確認ください。
まとめ
以上、クラウドソーシングで起こりがちな問題点とその対策法について、簡単にご紹介しました。
ご紹介した内容がすべてのクラウドソーシングサービスで発生するわけではないのですが、やはり顔の見えない環境なので、いろんな人がいて、いろんな問題も発生しやすくなります。
そのため、ご紹介した通り両側がお互いを意識して、案件を進めていくことが大切です。
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