前職で、私がこの会社を創業したきっかけになった1人の部下がいました。
1年半で30万円しか数字を作ることができなかった営業です。
なぜそういう結果に陥ってしまったか、を話したいと思います。私のそれまでの部下は10話せば最低でも5、よかったら7汲み取れる人間が多かったため、営業の方針、戦略、戦術、その営業に求めるミッションを与えれば、ある程度の数字を作れていたことにあります。そのため、彼がなぜ結果を出せないのかが理解できませんでした。
1年半が立ち、いよいよマズイと感じた私は徹底的に彼の話を聞いてみました。
結果としてはわかったのは、彼は10教えても1ないし0.5しか理解できない人間だということが明らかになりました。
その時、初めて何か理解した気がしました。
翌日から彼の教育方針を変え、私の営業スタイルと徹底的に真似る、営業トークも概ね一字一句暗記して頂きました。そのように教育手法を変えた結果、徐々に結果が出始め、半年後には営業責任者を任せるまでに成長され、結果同業にヘッドハンティングを受け、とある会社の大阪支社長になり、彼の年収は当時の3倍になっていました。
それを目の当たりにした時に、世の中にはできない人はおらず、その人の伸びるポイントを見つけてあげて、誰でも成長できるのだと思いました。こういう人たちを私は埋もれさせたくない、そういう人たちを発掘して、いいところを事業を通して育てることで今まで中途半端な評価で終わっていた人間達が、輝かしい人生をおくれるのではないかと考えました。
ただ一人の可能性も私は埋もれさせたくない。
一人でも多くのポテンシャルを伸ばし、未来の価値をあげたい。
そう思い、未知株式会社という事業体を創りました。
できない人なんていない。僕はこの事業体をもってそれを社会に示していきたいと考えています。
この壮大なビジョンを共に追えるメンバーと今日もまた私は理念・使命の達成のために命を削りたいと思います。