ミッション・ビジョン・バリューとは

採用オウンドメディアとは

ミッション・ビジョン・バリューとは、2003年に経営学者のピーター・F・ドラッカーが提唱した、企業の経営方針のことです。

急速に進むIT化や働き方改革、新型コロナウイルス感染症、サスティナブルやジェンダーレスなど、企業を取り巻く環境は大きく変化しています。

そんな中で企業が淘汰されずに生き残っていくには、自社の社会的正当性や存在意義を示さなくてはなりません。そのために必要なのが、ミッション・ビジョン・バリューです。

ミッション・ビジョン・バリューがそれぞれ何を指すのか、下記にて詳しく見ていきましょう。

1ミッションとは

ミッションとは、企業の使命や目的、存在意義のことです。「この事業によって、社会の○○という課題を解決したい」など、企業の根幹となる考え方です。

ここで、大手IT企業であるDeNAと楽天が掲げるミッションを見てみましょう。

DeNA

一人ひとりに 想像を超えるDelightを

楽天

イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする

DeNAのミッションは、自社のサービスによって日々の生活に楽しさや便利さ、新しさをもたらし、Delight(よろこび)を届けることです。

楽天はユーザーや取引先企業に質の高いサービスを提供することで成長を後押しし、社会を変革させて豊かにすることをミッションとしています。

こうしたゆるぎないミッションを企業全体で共有し、目標を明確にすることによって、従業員が日々何に取り組むべきか、どのようなサービスや商品を提供するべきかを考えられるようになるのです。

2ビジョンとは

ビジョンとは、ミッションを達成したあとの企業の将来像を指します。前項で紹介したDeNAと楽天のビジョンを見てみましょう。

DeNA

DeNAは、インターネットやAIを自在に駆使しながら
一人ひとりの人生を豊かにするエンターテインメント領域と
日々の生活を営む空間と時間をより快適にする社会課題領域の
両軸の事業を展開するユニークな特性を生かし
挑戦心豊かな社員それぞれの個性を余すことなく発揮することで
世界に通用する新しいDelightを提供し続けます

楽天

グローバル イノベーション カンパニー

私たちは世界中の人々が夢を持って幸せに生きられる社会を創るために

知力と創造力と想いを結集し、何事をも成し遂げていく企業文化のもと

常識をくつがえすイノベーションを生み出し続けることを目指します

たとえばDeNAのミッションにある「想像を超えるDelight」というのは、人によって異なるでしょう。しかし、人によって認識が異なると、企業の根幹が揺らいでしまいます。

ここに「エンターテインメントと社会課題の2つの領域で、世界に通用するDelightを提供する」というビジョンが示されることによって、企業が何を目指しているのかが具体的にわかるようになるのです。

目指すものが明確になれば、従業員が同じ方向を向いてブレずに行動できるようになるため、事業が発展するスピードを加速できるでしょう。

3バリューとは

バリューとは「value = 値打ち、価値」、つまり企業の価値は何なのか、基準を明確にしたものです。

企業がミッションをもとに活動することで、社会や顧客にどんな価値を与えられるのか、そのためにどんな行動をすべきかを示すものであるため、よりわかりやすく、具体的でなければなりません。再び、DeNAと楽天を例に見てみましょう。

DeNA

DeNA Promise
あらゆる行動を通じて、社会に約束するDeNAの提供価値

プロダクト、サービスへのこだわり
お客様に届けるプロダクト、サービスの使いやすさや信頼性に徹底的にこだわることにより、一流レベルのDelightを実感していただくことを目指します

共存共栄の精神
ビジネスパートナー、地域、社会全般との共存共栄の精神を重んじ、DeNAの様々な活動やあり方そのものが社会に少しでもプラスに働くことを常に意識します

挑戦と誠実さ
想像を超えるDelightを提供するためには臆することなく新しい技術やサービスに挑戦するとともに、技術の進歩が社会にもたらす課題には誠実に向き合い克服していきます

社会の公器にふさわしい透明性
取り組んできた事業の成否、様々な問題への対応、一人ひとりの社員の活躍する姿、経営者の考え方などが社会の公器にふさわしく透明性高くあることに努めます

多様な社員が活躍し成長する環境作り
社員の多様性を歓迎し、関わった全ての社員にとって、DeNAでの経験がかけがえのないものとなり、個々の人生やキャリアをより豊かなものにすることで、DeNAの内外問わずに活躍し社会に貢献できるよう、人材の成長にコミットします

持続可能な企業活動の推進
グローバル市民として、経済・社会・環境の調和を重視した企業活動を推進し、持続可能な未来に貢献していきます

DeNA Quality
DeNAで働くすべての人の日々の行動や判断の拠り所とする、共有の価値観

「こと」に向かう
本質的な価値の提供に集中し、清々しくチームの一員として取り組みます

全力コミット
球の表面積を担うプロフェッショナルとして、チームの目標に向けて全力を尽くします

発言責任、傾聴責任
立場にかかわらず自分の考えを誠実に直言し、また意見には真摯に耳を傾けます

多様性を尊重し、活かし合う
仲間の多様な強みや特徴を理解し、互いに活かし合うことで、チームの成果を最大化します

みちのりを楽しもう
挑戦には成功も失敗もあるけれど、そのプロセスも楽しんでいこう

楽天

楽天主義

楽天グループのあり方を明確にすると同時に、全ての従業員が理解し実行する価値観・行動指針が「楽天主義」です。「ブランドコンセプト」「成功のコンセプト」の2つで構成されています。

私たちは、『楽天主義』を共通言語として、何事をも成し遂げようとする高い志のあるアントレプレナーシップ(起業家精神)を大切にしています。多様性あふれる従業員一人ひとりが最大限に力を発揮できる企業文化を育み、地域との共生を図りながら、グループ全体で一体感をもって企業価値を高め、 社会の発展に貢献していきます。

それぞれいくつかの項目に分かれており、項目ごとに具体的な内容が書かれています。従業員、顧客、取引先などに細分化してバリューを設定すると、より理解しやすいものになるでしょう。

ミッション・ビジョン・バリューを設定する意義

ミッション・ビジョン・バリューを設定する意義

ミッション・ビジョン・バリューを設定していなくても会社は回っている、うまくいっていると思う人もいるでしょう。

しかし、ミッション・ビジョン・バリューが設定されていないと、今後の経営に大きな影響が出てくる可能性があります

長く安定した経営を続けるためにも、ミッション・ビジョン・バリューを設定する意義について知っておきましょう。

1経営戦略

企業が目標を達成し、持続的に成長していくには、今の事業をブラッシュアップさせたり、新しく事業を始めたり、必要に応じて撤退したりすることが重要です。

といっても、思いつきで手当たり次第に進めていてはうまくいかないため、自社や競合他社、市場や社会情勢などを分析して、経営戦略を策定する必要があります。

そして経営戦略の策定には、ミッション・ビジョン・バリューがかかせません。ミッション・ビジョン・バリューが設定されていないと、目先の利益のために新たな事業を始め、うまくいかずに撤退することを繰り返す可能性があります。

一時的にうまくいったとしても、その後の方向性が定まらず、従業員も何をどうすれば良いのかわからなくなるため長続きはしないでしょう。

ミッション・ビジョン・バリューがあれば、この事業はミッション・ビジョン・バリューに沿っているか、逸脱しているので撤退すべきではないかなどを判断する基準ができます。

また、目標が明確であるため従業員も動きやすく、ミッション・ビジョン・バリュー達成のために今の事業に改善点はないかを常に考えられるため、事業の質も向上していくでしょう。

2採用活動

ミッション・ビジョン・バリューは、採用活動でも役立ちます。ミッション・ビジョン・バリューがあると、企業が目指すものや活動内容を候補者が把握しやすくなり、それに共感した人が応募してくるからです。

目標や将来性、事業内容が見えづらいと、求人に応募してみようという意欲がわきにくいため候補者が集まりにくくなります。また、候補者が思い描いた企業像とズレが生じ、内定辞退や早期退職が頻発する恐れもあります。

明確なミッション・ビジョン・バリューを提示していれば、ミスマッチが起こりにくくなるため、効率的な採用活動ができるようになるでしょう。

3従業員エンゲージメント

ミッション・ビジョン・バリューを設定することで、従業員エンゲージメントが向上するというメリットもあります。従業員エンゲージメントとは、従業員の企業に対する信頼や貢献意欲のことです。

企業が明確なミッション・ビジョン・バリューを掲げると、それに共感した人々が集まってきます。同じものに共感しているということは、価値観が似ているため、企業が従業員にとって社内が居心地の良い場所になるでしょう。

また、皆が同じ志や目標に向かっていると、成果が出るスピードが速くなり、従業員が成功体験を積むことができます。その結果、企業への帰属意識が高まったり、愛着が湧いたりするのです。

こうして従業員の貢献意欲が高まると業務の質が上がり、より大きな利益を得やすくなりますし、優秀な人材の流出を防止して定着率を高めることにもつながります。

ただし、どれだけ立派なミッション・ビジョン・バリューを掲げていても、行動が伴っていなければ従業員はついてきません。ミッション・ビジョン・バリューに沿って、企業側も行動していくことが大切です。

ミッション・ビジョン・バリューはどうやって設定する?

ミッション・ビジョン・バリューはどうやって設定する?

すべての戦略や活動の原点は、 たった3つの概念しかありません。その中でも企業活動の根幹となる3つの概念、ミッション・ビジョン・バリューのうちどれか1つでも欠けると社会・顧客・社員に対しての発信力が弱まります。

これらを作成する順番は、ミッション、ビジョン、バリューの順番が一般的です。それぞれどのように何と結びつけるべきか見ていきましょう。

1ミッションの策定

ミッション・ビジョン・バリューは「会社」「組織」「メンバー」と結びつけることで明確になると言えます。ミッションは「会社」が社会に対してやるべきこと、使命感、達成せねばならないことが主な内容です。

2ビジョンの策定

ビジョンは「組織」の将来的な形を表すため、言い換えると組織としての在り方と言えます。ビジョンが明確でないと次のバリューも曖昧になってしまうことが多いと言えます。

3バリューの策定

バリューは「メンバー」が目標の実現に向けて持つ価値観や行動基準です。またこれら3つの方針は強制で担うものではなく、社内で共有し認識しあうことが大切だと言えます。

Mission Vision Value Consulting

未知株式会社のミッション・ビジョン・バリュー コンサルティングとは

未知株式会社のミッション・ビジョン・バリュー コンサルティングの強みは、自社で実践し成功していることにあります。実際に、未知株式会社ではミッション・ビジョン・バリューを設定し理念採用やクレドカードに基づく評価制度などを実践しています。

それにより、創業よる4期連続売上増を達成し、4期連続従業員採用増も達成しています。

さらに、創業間もない企業ながら、全国各地の学生から応募を集めることができています。その母集団は、関西の有名私大、国立大学を始めとし、関東・地方の国立大学、私立大学を問わず形成できています。

未知株式会社のミッション・ビジョン・バリュー

未知株式会社のミッション・ビジョン・バリュー

未知株式会社がミッション・ビジョン・バリュー明確化した結果

未知株式会社結果①

未知株式会社結果②

未知株式会社結果③

未知株式会社のMVVコンサルティング事業では、未知株式会社での成功事例などを基に貴社のMission・Vision・Valueを再定義し、永続的な発展をサポートします。

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PROFILE

コンサルタント紹介

坂元 俊介

坂元 俊介Sakamoto Shunsuke

コンサルタント経歴

同志社大学経済学部卒。
新卒でリクルートHRMK(現リクルート)入社。

中途・新卒領域における求人広告媒体の営業に従事し、新人賞を獲得。
新卒2年目から3つの新メディアの立ち上げに抜擢。
関西営業部MVP、MVTなどの表彰を多数受賞。
複数名のマネジメント、ナショナルクライアントを担当。

その後Webベンチャーにヘッドハントされ、オフィス長に就任し、
事業の立て直し行い、黒字化を達成。

現在は、家業の和菓子屋を事業承継しつつ、事業承継支援会社の取締役、
未知株式会社のCRHOに加え、
独自のマッチング理論であるWill/Being/価値観/Canを活かした
ハイクオリティ人財紹介会社株式会社STORY CAREERの代表取締役を務める。

日本最大級のキャリアニュースサイト「キャリコネニュース」に、
キャリア領域の専門家として月一回記事を寄稿。
Yahoo!ニュースやNewspicsにも定期的に取り上げられ、
TVにも専門家として出演経験あり。

中須 有基

中須 有基Nakasu Yuki

コンサルタント経歴

関西学院大学卒。
新卒でリクルートエージェント(現リクルートキャリア)に入社し、
採用支援業務に従事。
大手企業から中小ベンチャーなど幅広い業界業種を担当。
新規開拓を得意とし、MVPなど社内受賞歴も多数。

その後、財閥系IT企業の人事を経験した後、30歳で独立。
議員秘書の傍ら、リクルート同期とキャリア教育のNPO法人企業に携わりつつ、
32歳で教育系スタートアップベンチャーを設立。共同創業者(人事統括)を担う。
経営戦略・事業戦略と人事戦略・採用戦略の橋渡しという上流から、
採用広報、社内研修、面接官や社内メンタリング、コーチングなどの下流まで、幅広く経験。

現在は戦略コンサル出身者で構成されたベンチャー企業にて、エージェント事業・スクール事業の立上げを行い、
急成長不動産テックベンチャーの外部CHROも兼務。

Beingというコンサルティングとコーチングを融合した新しい組織開発手法の開発に着手。

保有資格

Eggforword 認定 変革コーチ
CTIジャパン応用コース終了
ORSCシステムコーチ応用コース履修

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FLOWフロー


STEP01

メンバーインタビュー

メンバーインタビュー

幹部・役職者・メンバーにおいて、ハイパフォーマー・ローパフォーマーにインタビューすることにより、全体像を捉えます。本来であればハイパフォーマーにしか行われないインタビューを全社的に行うことで御社の社風や立ち位置が見えて参ります。

STEP02

経営層向けOne On Oneインタビュー

経営層向けOne On Oneインタビュー

インタビュー内容をもとに、社⻑・役員が、会社をどうしていきたいのか、どういう経験を経て、将来像と使命(存在定義)を思い描いているのかを言語化していきます。

STEP03

Value策定合宿

Value策定合宿

各レイヤーで1名ずつ公募で自社の価値基準を決める合宿に参加したい社員を募り、ミッション・ビジョンについてのエピソードを過去から現在、その成り立ちまで共有した上で、必要なバリューを決めていきます。

STEP04

採用基準策定コンサルティング・制作

採用基準策定コンサルティング・制作

ミッション・ビジョン・バリューが確定した上で、採用基準を明確にいたします。ハイパフォーマー・ローパフォーマーのインタビューも参考にこの基準は確定されます。

STEP05

評価基準・制度策定コンサルティング・実行

ミッション・ビジョン・バリューが実行されるように結びつけた評価制度を策定いたします。


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